林 真理子さんのエッセイ 2017年1月19日号から2018年1月11日号まで週刊文春に連載された分をまとめた物です。 タイトルは「不倫のオーラ」ですが、内容は不倫以外にも家族、健康、食事、ダイエット、旅行、オペラ、政治、芸能etcと盛りだくさんです。 いつもながら芸能人の名前が伏字ではなく実名で書かれているので、モヤモヤせず非常に解りやすい。 りゅうちぇる、マツコ、ピコ太郎、ゆりやん等々、話題性のある芸能人の観察力と洞察力はさすが。 問題を起こした俳優さんをビシバシぶった切り、金正恩の事を「核というオモチャで舞い上がっているデブのお坊ちゃまクン」と形容する。 歯に衣着せぬ物言いは健在で時々プププと笑ってしまいました。 自身の老化についても語っておいでですが、まだまだそのパワフル振りは逞しく羨ましい限り。 ドラマ「過保護のカホコ」私も林さん同様、高畑充希ちゃんの可愛さにやられました。 時にシンミリ、殆どは笑って読める楽しいエッセイです。

林真理子さんの本はこれで2冊目。前回より好きだった。名前だけ知っていて詳しくは存じ上げなかったけどだいぶベテランの方で政界とも近い交友があるだなぁ。 今時の若者はエネルギッシュじゃないとか現金主義なところとかは世代を感じた。とくに何故現金主義なのかとか日本はこのままデジタル進まないだろう意見が余計世代を感じる考え方だった。 一理あるけどすこし偏った考え方だと思う。 林さん自体がだいぶアクティブでバブル経験があるから若い世代が元気がなくてなよなよしていてつまらないと思うのはそりゃそうだよね。 同じような金銭感覚と世代で集うから新しい感覚を持った人と深く交流することがないんだなと読みながら思った。読みながら上の世代の人だなとわかる考え方だから。私もいづれこうなるのかな。 歳の離れた人と交流することってなかなかないもんなぁ。

「ああ、こんなこともあったっけ！」 って時代をなつかしく振り返りながら読みました。 週刊文春で1500回（SMAP解散とかその頃）以上も続いているエッセイです。 あんまり辛くなりすぎない程度に、 社会をバッサリ切ってくれるから好き。 あと真理子さんの文章は、小説もエッセイも読みやすいよね。