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政略結婚
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政略結婚
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商品レビュー
3.7
55件のお客様レビュー
1番好きな小説のひとつです。どれから読んでも話はわかります。個人的は、他の方もあげられた2番目のプリンセスクタニの話が好きです。 江戸時代の前田藩のお姫さまが江戸に嫁いできての話→これは後でwikiを読んで知ったのですがかなり史実が入っているのですね。てんさいの君(てんさい糖=...
1番好きな小説のひとつです。どれから読んでも話はわかります。個人的は、他の方もあげられた2番目のプリンセスクタニの話が好きです。 江戸時代の前田藩のお姫さまが江戸に嫁いできての話→これは後でwikiを読んで知ったのですがかなり史実が入っているのですね。てんさいの君(てんさい糖=甘い)と呼ばれた夫との関係や、江戸時代の奥の女性に求められた役割など… 明治大正の小松藩のお姫さまが2話目の主人公です。 パリ生まれで、生まれの小松藩には足を踏み入れたことのない万里子が、九谷焼を万博に売り込んでいく現代のお仕事小説のようなストーリーです。 ちなみに、私はこの話を読んでからどうしても九谷焼が欲しくなりそれなりに高価なものでしたが、金沢にいき購入しました。笑 3話目は昭和の没落華族令嬢が主人公です。 高殿円さんも2話目が創造ならば3話目が破壊だと表現していましたが、2話目の前向きな明るい話とは打って変わって退廃的な、耽美的な雰囲気の漂うストーリーです。 家も失い新宿の劇場で歌手としてレビューに立つ花音子、段々と迫ってくる戦争の影響。 花音子がステージで客の投げ入れた生の薔薇を踏み潰すシーンが、大好きです。 3話目がはまった方にはぜひ高殿円さんのグランドシャトー(戦後の大阪キャバレーのお話)もすすめたいですね。 またハードカバー版の3主人公の表紙のデザインも美しいです。
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江戸から平成、それぞれの時代の移り変わりの中で人生を翻弄された3人の女性の物語。 その中心にあったのは、かつて藩主であったという家柄。ある者はそれを守り、ある者はそこから飛び立ち、ある者はその呪縛から逃れる、そのために生き抜いた。 普段家柄なんてもう気にせずに生きるようになっ...
江戸から平成、それぞれの時代の移り変わりの中で人生を翻弄された3人の女性の物語。 その中心にあったのは、かつて藩主であったという家柄。ある者はそれを守り、ある者はそこから飛び立ち、ある者はその呪縛から逃れる、そのために生き抜いた。 普段家柄なんてもう気にせずに生きるようになっている今、時代錯誤に感じるかもと思ったけどそんなことなく、その時代時代を生き生きと生きる彼女たちの人生が愛おしかった。 最後まで象徴のように顔を出す九谷の皿がとてもよかった。 駿河屋よりも甘いのは 加賀の落雁 九谷のとのさま
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おもしろかった。 脈々と受け継がれていくものと、変化していくもの。 それぞれの時代ごとに、それぞれの生き方がありその人の人生がある。 現代から見れば古臭い習慣やしきたりだったり、風習だったりしても、そこに誇りを持っていたり生きる拠り所としていた人もいるわけで。 価値観は人それ...
おもしろかった。 脈々と受け継がれていくものと、変化していくもの。 それぞれの時代ごとに、それぞれの生き方がありその人の人生がある。 現代から見れば古臭い習慣やしきたりだったり、風習だったりしても、そこに誇りを持っていたり生きる拠り所としていた人もいるわけで。 価値観は人それぞれだから、たとえ理解はできなくても否定はしたくないと思った。
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