1,800円以上の注文で送料無料

  • 新品
  • 書籍
  • 児童書

文豪ノ怪談ジュニア・セレクション 恋 川端康成・江戸川乱歩ほか

アンソロジー(著者), 川端康成(著者), 江戸川乱歩(著者), 上田秋成(著者), 泉鏡花(著者), 佐藤春夫(著者), 谷川千佳

お気に入りに追加 お気に入り 追加 追加する お気に入りに追加 お気に入り 追加 追加する に追加 に追加する

¥1,760

獲得ポイント16P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 汐文社
発売年月日 2017/02/01
JAN 9784811323299

文豪ノ怪談ジュニア・セレクション 恋

¥1,760

商品レビュー

4.4

9件のお客様レビュー

レビューを投稿

2023/04/24

「第3巻のテーマは「恋」。文豪の残した怖い話・ふしぎな話から、あやしく切ない恋のストーリーを集めました。作画担当は、気鋭のイラストレーター、谷川千佳!」 【収録作品】 泉鏡花「幼い頃の記憶」 佐藤春夫「緑衣の少女」 小田仁二郎「鯉の巴」  川端康成「片腕」 香山滋「月...

「第3巻のテーマは「恋」。文豪の残した怖い話・ふしぎな話から、あやしく切ない恋のストーリーを集めました。作画担当は、気鋭のイラストレーター、谷川千佳!」 【収録作品】 泉鏡花「幼い頃の記憶」 佐藤春夫「緑衣の少女」 小田仁二郎「鯉の巴」  川端康成「片腕」 香山滋「月ぞ悪魔」 江戸川乱歩「押絵と旅する男」 中井英夫「影の狩人」 【幻妖チャレンジ!】 上田秋成「菊花の約」

Posted by ブクログ

2021/11/20

怪談セレクションとあうシリーズだからか、恋という括りでも一般的な男女の恋愛では無いものばかりだった。 個人的には鯉の巴と影の狩人が印象に残っている。前者は巴が子供を吐き捨て沼へと消えていく最後に、巴の執念を感じて少し恐ろしくなった。 後者はさも当たり前のように蘊蓄を話す"...

怪談セレクションとあうシリーズだからか、恋という括りでも一般的な男女の恋愛では無いものばかりだった。 個人的には鯉の巴と影の狩人が印象に残っている。前者は巴が子供を吐き捨て沼へと消えていく最後に、巴の執念を感じて少し恐ろしくなった。 後者はさも当たり前のように蘊蓄を話す"彼"に辟易したものの、その幻想的な言葉の羅列には魅了された。

Posted by ブクログ

2021/07/16

日本人作家たちの怪談アンソロジーの1冊。テーマは「恋」 ”ジュニア”のため、訳注も相当細かく、言葉の意味だけではなく、作品の解説や、別の作品との比較参照、作者が言っていた言葉なども書かれている。 【泉鏡花「幼い頃の記憶」】 幼い日に束の間目に留めた年頃の娘。 それが本当にあった...

日本人作家たちの怪談アンソロジーの1冊。テーマは「恋」 ”ジュニア”のため、訳注も相当細かく、言葉の意味だけではなく、作品の解説や、別の作品との比較参照、作者が言っていた言葉なども書かれている。 【泉鏡花「幼い頃の記憶」】 幼い日に束の間目に留めた年頃の娘。 それが本当にあったことか、生まれぬ先にでも見たことか、あるいは幼い時分に見た夢をなにかに拍子にふと思い出したのか、もし、人前に前世の約束というようなことがあり、仏説などという深い因縁があるものなれば、私は、その女と切るに切り難い何らかの因縁のもとに生まれてきたような気がする。 私は十年後化、二十年後か、それはわからないけれども、とにかくその女にもう一度、どこかで会うような気がしている。確かに会えると信じている。 【佐藤春夫「緑衣の少女」】 『聊斎志異』を訳したもの。学生のもとに通ってくる緑の衣のたおやかな少女。 人間の類ではないと思いつつ契を交わす。 ある日、少女の正体を知ることになる。 【小田仁二郎「鯉の巴」】 漁師の内助は、生簀に入れた鯉を特別かわいがっていた。 頬のところに巴の文様があるので「巴」。 内助は巴を家に入れ、徐々に巴は家の中でも過ごせるようになっていった。 今では内助と巴は寝所をともにしている。 だが巴の冷たい肌、体は交わしても言葉は交わせぬことに不満をもった内助は、人間の女房をもらうのだった。 ==匂い立つというかソワソワするような、秘め事を覗き込んだような感覚。 【川端康成「片腕」】 <「片腕を一晩お貸しししてもいいわ」と娘は言った。そして右腕を肩から外すと、それを左手に持って私の膝に置いた。P44> 有名作品だが初めて読んだ!これは凄い! 娘の片腕を隠し持って家に帰る。靄のかかる帰り道に聞こえたラジオからは猛獣の鳴き声や、「こんな夜は香水を直に肌につけると匂いが染み込んで取れなくなりますよ」などといったアナウンスが聞こえる。 独り暮らしの部屋だが片腕と帰った今夜は孤独ではない。扉を開けると泰山木の花の匂いがする。 娘の片腕と睦言を交わした。添い寝した。自分の腕と付け替えた。 そして翌朝。 閉ざされたような重厚で濃密な空間を共有したような、自分の周りの空気が濃くなるような感覚。すごいな、川端康成。 【香山滋「月ぞ悪魔」】 「月ふたつ」 興行師はコンスタンチノーブルに辿り着いた。 月が2つ出ていた晩に現れた妖婆は、「娘を一人預かって欲しい。次に月がふたつ出る時に迎えに来るから」という。 残されたのは美しいスーザと名乗る娘だった。興行師は真剣にスーザに恋をする。 しかしスーザは、その体に婚約者だった男を縫い付けられていて…。 ==猟奇もののような紹介文になってしまった。いえ、気持ち悪さはなくてむしろ静謐な感じすらする少女との燃える恋愛です。 【江戸川乱歩「押絵と旅する男」】 電車で出会った老人は、額縁に入った押絵を大切に持っていた。 その押絵には、生き人形が封じ込められていたのだった。 【中井英夫「影の狩人」】 悪魔・血の供犠・失われた大陸・溶接・麻薬・自白剤… バーで知り合った”彼”はルールに従い話題を選んでいる。自分は何の供物に選ばれたのだろう。 ギリシア風の友情か?夜になったら親しい友人の顔をしてまた彼が訪れてくる。 【幻妖チャレンジ! 上田秋成「菊花の約」】 原文と、現代語訳が並んで入っています。 濃厚な友情を結び再会を誓った左門と宗右衛門。 約束を果たせないと知ると、宗右衛門は自害して霊魂となって左門の元に戻った。 それを知った左門は、宗右衛門の無念を晴らす旅に出る。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品