これまでだと一番面白い巻だった。話も盛り上がるし、続きも気になる。キャラクターそれぞれの魅力も少しずつ描かれてきていて、単にどっかから借りて来たペルソナを適当に貼っつけた、キャラクターのマスプロダクションじゃなさそうだぞと思った。未だ深いか、というとそうでもないけども。 　ユノも格好良かったし、レオポルドも中々魅力的だと思う。若干薄いなとも思うけど、アスタと合わせてキチンと格好良いシーンもあって良かった。とりわけ今回はフエゴレオンが団長らしい格の高さを見せつけていて、そこも気に入った。 　加えて言うなら、一人だけ、明らかに羽海野チカ作品から出張してきた子いるよね？　今までただの賑やかしかと思ってたけど、結構かわいいかもしれない...。 　４巻まで読んで来たけど、キャラデや技の見た目はともかく、やっぱりネーミングセンスがそこまでバシッと刺さらないなあと思っている。完全に個人の好みだけど。 　心理描写がもっと充実すれば、凄く好きになれるかも知れない。初めて予想を裏切るような展開もあったし、期待の高まる４巻だった。 　余談だけど、魔法帝というのはあくまで騎士団の長なんだなぁ。王国って言っているんだし、王族が〜って言ってるから、考えて見れば王様がいて当たり前なんだけど。魔法帝への就任は血統関係ないみたいだし。帝、とはついてるけど、国土を収めている訳ではないんだな。 　あと、ノエルの衣装が凄い際どい構造だったことが分かってびっくりした。そんな装備で大丈夫か...？

順を追って強くなっていくのかと思いきや、いきなりトップクラスが登場して、強制的にそのレベルに合わさざるを得なくなる…ジャンプお馴染みの流れですね。これも同一の流れに乗っかっているけど、盛り上げ方の上手さとかキャラ設定の巧みさのおかげで、まんまとノセられてます。読んでて楽しけりゃいいじゃん。個人的に特に相似性を感じてしまうのは”NARUTO”だけど、ここから先、いかに本作ならではの世界観を構築出来るか。それに尽きると思います。