商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2019/02/22 |
JAN | 9784104654024 |
- 書籍
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ノースライト
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商品レビュー
4
370件のお客様レビュー
読み始めてから頓挫し、また最初から読み直し•••を繰り返し、読み終わるまで読むのにすごく(年単位の)時間がかかった本でした。面白くないわけではない。けど、いつも読む横山秀夫は、あっという間に本の世界にグイグイ引き込まれて止められなくなるのに、この本にはそれがなかった、というかその...
読み始めてから頓挫し、また最初から読み直し•••を繰り返し、読み終わるまで読むのにすごく(年単位の)時間がかかった本でした。面白くないわけではない。けど、いつも読む横山秀夫は、あっという間に本の世界にグイグイ引き込まれて止められなくなるのに、この本にはそれがなかった、というかその掴みがこの本はすごーく最後の方でした。 Y邸もそうですが、メモワール、どんな建物なんだろ。
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一見必要かと思うエピソードが後々重要になったり、相当作り込まれていると感じた。文章の上手さや語彙力も凄く、自然読む手も弾んだ。 建築については全くの素人で、タウトについてもピンとはこなかったが、良く物語の進行と融和していて説得力があった。 ただ全体的に湿っぽいので、好みは分かれそ...
一見必要かと思うエピソードが後々重要になったり、相当作り込まれていると感じた。文章の上手さや語彙力も凄く、自然読む手も弾んだ。 建築については全くの素人で、タウトについてもピンとはこなかったが、良く物語の進行と融和していて説得力があった。 ただ全体的に湿っぽいので、好みは分かれそう。
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最初はちょっと重々しいなというはじまりでした。 もっと軽々しく生きれば良いのに、昔の思い出ややってきたこと、自分が言った言葉に縛られて、ずっと内面を堂々巡りしているような印象でした。 (文章が上手いので読ませるけど) ちょっとめんどくさい男だな〜とか思いつつ……途中からは一気読み。 読み終わった今思うのは、青瀬はとても優しい人なんだなってことです。だから色々考えるんだな。 あと、ドロドロしてそうな人間関係が、実はピュアで真っ直ぐだったってこと。 マユミと岡嶋の関係とか、岡嶋の仕事に向かう姿勢とか、能勢とゆかりの関係とか、東洋新聞の繁田が岡嶋の事故現場に花束を持って現れたこととか。 私達は必死で生きてて、その場その場で最良の選択をしているだけで、そんな中で誰かを傷つけてしまったりすることもあるけれど、 本当に嫌な人間なんていないのかなって思ったりして。 岡嶋が青瀬を称した「仕事は天才肌」 青瀬自身は自分を取るに足らない人間だと思っているから、私もそうなのかと思って読んでたけど、その一言で別の視点で読めるようになった。 身近な人が実は凄かった、みたいな感動を持って読んでた。 最後、みんなが岡嶋の子供が胸を張って生きられるように、岡嶋の人生が輝けるものであったことを示すために、命を削るようにして力を合わせて作った「藤宮春子メモワール」の設計書。 それを想って泣きました。 人は自分の欲望のためじゃなくても、誰かのためにこんなに力を出せる、素晴らしい生き物なんだ。 長い序章は全てこの感動のラストのためにあったんだな、と、そう思いました。 最後の方は、ページ開くだけで泣いてしまうように条件付けられてしまった…… 青瀬がこれから歩む明るい未来に想いを馳せて、本を閉じました。
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