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小室直樹の世界 社会科学の復興をめざして

橋爪大三郎【編著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ミネルヴァ書房
発売年月日 2013/10/25
JAN 9784623067039

小室直樹の世界

¥2,750

商品レビュー

4.3

9件のお客様レビュー

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2024/04/09

小室直樹への興味が高まりながら、未だ本人の著作を見ず、こうした周辺の解説本をうろちょろ。本書では、小室直樹の著書紹介と小室ゼミ生によるシンポジウムでの討論内容を収録。この討論が、テレビ番組でも見ているようで面白い。司会は橋爪大三郎、宮台真司。登壇者は、渡部恒三や副島隆彦ほか。小室...

小室直樹への興味が高まりながら、未だ本人の著作を見ず、こうした周辺の解説本をうろちょろ。本書では、小室直樹の著書紹介と小室ゼミ生によるシンポジウムでの討論内容を収録。この討論が、テレビ番組でも見ているようで面白い。司会は橋爪大三郎、宮台真司。登壇者は、渡部恒三や副島隆彦ほか。小室直樹も魅力的だが、この辺の人たちも個性的で面白い。橋爪さんは知的でバランスが良いが、副島隆彦は攻撃的。宮台真司は、アスペルガーっぽい説話。 本書の中でやけに頭に残り、そして味わい深いと思った内容。副島隆彦と橋爪大三郎の会話だ。 副島)カール・マルクスは全てを疑えと言い残して死んだ。そして、ゲーテはもっと光をと言った。私は、全てを疑えでは済まさない。自分から攻め込んでいって暴き立てる。これ以外の自己論究は何も残らなかった。大きな枠組みの中のファクトを暴くこと以外には、もうこの世に興味も何もなくなってしまった。現実の世界は嘘だらけで、騙しだらけでみんな苦しい思いをして生きている。思想の騙し、学問の騙し、宗教の騙し、その他諸々の騙しがある。日本の学問では小室直樹がやっぱり偉大でした。小室直樹が残したたくさんの本の中に、今読み返してみても、はっと気づくことや処方箋があちこちに書いてある。 橋爪)副島さんとお話しできて、本当に良かった。小室先生のちょっと危ない部分を、副島さんはよく引き継いでいるのですね。もともとの素質が共鳴しているのかも。どうも私は、自分のノーマルな部分に退屈しているので、ちょっと危ない知性に惹かれる傾向があるみたいです。 ー 人間も社会も慣性のようなもの(惰性)をもっていて、急には変われず、既に確立したパターンを特に理由がない限り保っていくと言う特性を持っている。しかしその表層の現象は目まぐるしく変わっている。表層の現象の背後に隠れた変わらない実質は何か。その変わらない物質を構造と呼ぶ。小室直樹が行う。仕事の基軸としては、パーソンズに代表されるような合理主義。構造-機能分析が典型的。人間は徹底的に合理的であろうとする場合に、その動機は合理的なものではありえない。 本書を読むと、あらゆる関係者が皆口々に小室直樹が天才であったと言う。また、小室直樹の本を読めば、気付かなかった論理に出会える事を強調する。益々、小室直樹を読まねば。

Posted by ブクログ

2020/10/25

社会学者である小室直樹さんが2010年に亡くなられた際に、弟子筋の人たちが翌年2011年に追悼シンポジウムを開き、その内容をまとめた本。 小室先生の主な著書の一覧や解説、著作目録、略年譜まで付いてる。小室先生に何か少しでも学びたい、と考える者にとって、この本は必読の書と言える。...

社会学者である小室直樹さんが2010年に亡くなられた際に、弟子筋の人たちが翌年2011年に追悼シンポジウムを開き、その内容をまとめた本。 小室先生の主な著書の一覧や解説、著作目録、略年譜まで付いてる。小室先生に何か少しでも学びたい、と考える者にとって、この本は必読の書と言える。 シンポジウムでの参加者の登壇(発言)内容や、対談が何本か掲載されているが、本当に色んな人に影響を与えた方なんだな、ということがわかる。 そして、改めて小室先生の博学多才に驚く。 数学、物理学を経て、社会科学のこれだけ広い範囲を学べるのは信じられない。皆さんが「天才」と言うのも当然。しかし、これが本来の「学者(知識人)」の姿だと思う。 あと、蛇足だけど、副島隆彦さんの宮台真司さんに対する発言が面白かった。私は昔から宮台真司さんに影響を受けていて、マル激というビデオニュースも15年以上視聴している。小室先生も宮台さん経由で知った。なので、宮台さんの本とかも何冊も読んでいるが、まぁ、たしかに副島さんの言う通り、宮台さんの本は難解でわかりづらい。3行で要約して、と言いたくなる気持ちもわかる(笑)そして、私は副島さんの言う通りだとも思う。難しく話す必要がないことを、わざわざ難解な言葉で話す意味はない。対象となる読み手を遠ざけるだけだ。知識人と一般市民との間に壁を作る結果にもなる。たしかに宮台さんはそういう性質がある。もう癖になってて変えられないんだろうな・・話言葉では結構わかりやすく話すので、できないわけがないし。すでに宮台さんも60歳を超えて、正面からまともな批判をできる人が少なくなっているようだが、同じ門下で副島さんのような人がいるのは素晴らしいな、とも感じた。 この本に、学者という立場ではなく、また直接小室先生に教えてもらった人以外でも、先生の本を読んでその教えを活かそうとする者はみな弟子である、みたいな言葉が出てくる。そう考えると私も小室先生の弟子なんだ、と嬉しく思う。 小室先生が生涯かけて行おうとした社会科学の理論構築は、学者ではない私には不可能だが、一社会人としてその教えを自分の血肉にして今の社会を生きていきたい、と思う。 これからも、小室先生の本で学ばせてもらいます。

Posted by ブクログ

2018/12/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

☆最大の功績は小室ゼミによる影響だろうな。 (主要著作) 社会動学の一般理論構築の試み 思想、社会科学における行動理論の展開 思想、構造ー機能分析の論理と方法 社会学講座第1巻 東大、『法社会学講座 川島編 第4巻』の第V章「規範社会学」 危機の構造 中公文庫で橋爪が解説、『ソビエト帝国の崩壊』、新戦争論、日本教の社会学、勤勉の哲学 PHP文庫、あなたも息子に殺される、小室直樹の中国原論、資本主義中国の挑戦、中国共産党帝国の崩壊、小室直樹の中国原論、痛快!憲法学、『日本人のためのイスラム原論』、『日本人のための宗教原論』、天皇恐るべし、田中角栄の呪い、三島由紀夫が復活する、 社会学における統計的モデルをめぐる諸問題 現代社会学1巻2号 (その他)数学原論、『論理の方法』、『硫黄島栗林忠道大将の教訓』、資本主義原論、民主主義原論、経済原論

Posted by ブクログ

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