商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | エンターブレイン/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2011/06/30 |
JAN | 9784047272835 |
- 書籍
- 文庫
パッチワーク!ワンダーランド(3)
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パッチワーク!ワンダーランド(3)
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“「まぁ僕はいつでも本音で行動するけどね」 「おっと、それは聞き捨てならないな」 達哉は今まで見せた事がない真剣な面持ちでアシュータに詰め寄る。 「帰る場所があるかだって?あるに決まってるじゃないか。必ず誰かが覚えていてくれる。そんな人がいれば誰だって帰りたいとは思うはずだ」 「...
“「まぁ僕はいつでも本音で行動するけどね」 「おっと、それは聞き捨てならないな」 達哉は今まで見せた事がない真剣な面持ちでアシュータに詰め寄る。 「帰る場所があるかだって?あるに決まってるじゃないか。必ず誰かが覚えていてくれる。そんな人がいれば誰だって帰りたいとは思うはずだ」 「達哉......」 そう言う達哉を立花は一時、感心したように見つめる。だがしかしすぐに我に返った。 「どうした、頭でも打ったか?突然、まともな事を言い出しおって」 「いやいや、俺だってまともな事を言うのは稀によくある」” ちょきんと終わっちゃった。 世界観のまるで違う人達が一緒に話し合ってるって場面がなかなか好きだった。 アーサーのキャラ好きだな。 “「ちょ、ちょっと待ってください。お爺さま!私にまた達哉と旅に出ろと言うのですか!?」 「旅はよいぞ、立花。自分を見つめ直す機会にもなる。都市の中にいては自分の事を語る機会もない。しかし旅に出れば人に自分の世界の事を話す機会もあるだろう。そうすれば誰かがそれを覚えていてくれる」 みんなが元の世界の事を話せば、それは必ず誰かが覚えていてくれる。達哉からそんな話を聞いていた正真の言葉には、立花も反論の余地はなかった。 「......はぁ」 「すでに箱崎も待機しておる。頼んだぞ、立花」 祖父から頼むと言われては立花も後には引けない。不承不承ながらうなずいた。 「承知いたしました」 「それに『黒い塔の都市』のみんなもいるしな。アーサーたちにも協力して貰って、あっちのリッカたちも救い出さないと」 達哉にそう言われて立花は決心を固めたようだ。 「うむ、そうだな。頼んだぞ、達哉」 そんな立花の頭をぽんと叩いて達哉は言った。 「こちらこそ頼んだぜ、立花お嬢さん!」 「ええい、頭を叩くな。私は子供ではない、乙女だ!!」”
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