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教育立国フィンランド流教師の育て方
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教育立国フィンランド流教師の育て方
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教員経験のある著者が、フィンランドのいくつかの教育現場の様子をインタビューを含めて取り上げた一冊。著者に教員経験があり現状をふまえた上で書いているので、「日本の教育現場との違い」を意識しやすい一冊。 日本の教育との違いを問われたフィンランドの校長の答え「オペッタヤ、オペッタヤ、...
教員経験のある著者が、フィンランドのいくつかの教育現場の様子をインタビューを含めて取り上げた一冊。著者に教員経験があり現状をふまえた上で書いているので、「日本の教育現場との違い」を意識しやすい一冊。 日本の教育との違いを問われたフィンランドの校長の答え「オペッタヤ、オペッタヤ、オペッタヤ(教師、教師、教師)!」(p.43)に尽きるのかな、と。 まず、教員が医師と並ぶ尊敬される職業で、大学の教員育成課程は修士含む6年課程であるにもかかわらず、倍率10倍を越える人気学部であること。高校卒業後に大学に行く、とは限らないので、年齢・職歴の多様性を持ちつつもほんとに教員になりたい人が教員になるし、それに合わせた高度な指導が行われる。 また、「実習生ガイダンスの研修」(p.113)に代表される現役教員向けの研修課程が、すごく合理的に機能していること。似たような研修があってもそれがうまく機能していない印象をうける日本と何が違うんだろう、という印象を受ける。時間が足りないのか、研修体系が悪いのか、そもそも教員のレベル差に起因するのか、違いが気になった。 そういう人を取り上げているんだろうけど「この先生はこういう『ずばぬけたもの』があって、それを自他(生徒・教員)ともに認めている」教員が、それを生かして授業を展開している感はある。 それでいて(そうであってこそ?)、フィンランドの教育の基本は「平等である=おちこぼれを作らない」ことらしい。 矛盾しているのかもしれないし、モチベーションの低い生徒にとって「目の前のこの人、尊い」以上のきっかけはないともいえる。 PISAの高得点で視察者が増え、視察時に「一校の訪問につき200ユーロを学校に支払わなければならなくなった」(p.142)フィンランドから学べること、それは「フィンランドと日本の違いは『ちょっとした違いの積み重ね』」なのかな、と。少なくとも「フィンランドに一度視察に行ったら、学校変わった」的なことはないのかも知れないな、という印象を受けた。
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環境や教育方法が違っても、子どもに関する悩みは同じだと改めて思った 政治や経済云々よりも教育が国を支える、だから人間を育てようという考え方がよい
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日本もかつては教育立国と呼ばれていたはずだが。 現在学力世界一と言われているフィンランドの教育現場のレポート。 教育を大切にしない国の発展は無いと思うのだが、日本は反省しなければならないだろう。 フィンランド流を真似るだけで良い結果が出るとは思えないが。
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