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ヒルベルという子がいた
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ヒルベルという子がいた
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商品レビュー
4.3
8件のお客様レビュー
私にはきっとヒルベルと実際に出会っても彼を理解して愛することは難しいのだと思う。 何度も読んで、彼を心から理解してくれない大人に苛立ったりもした。友人になってあげない子供にも説教をしたくなった。けれど、私が放つ言葉では彼を孤独から守るなんてことはできないし、そもそもそんな考えこそ...
私にはきっとヒルベルと実際に出会っても彼を理解して愛することは難しいのだと思う。 何度も読んで、彼を心から理解してくれない大人に苛立ったりもした。友人になってあげない子供にも説教をしたくなった。けれど、私が放つ言葉では彼を孤独から守るなんてことはできないし、そもそもそんな考えこそヒルベルが嫌ってるのだとも思う。 それでも私はこの本に出会えて、同じような子供たちがいて、理解されない苦しみが現在も続いていると知り、考えさせられたことに喜びたい。出会えてよかった。 これからの人生において自分が大人側に立った時、ヒルベルを思い出さなければいけないと心から思った。
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衝撃作だ。ヒルベルの存在を伝えられたことが奇跡だ。いわゆる扱いに困る、多くは身寄りのない子どもたちを保護するホームの話だが、その内面にこれほど切り込んだ作品はあっただろうか。ヒルベルに自分の姿を重ねずにいられる人はどれほどいるだろうか?心温まるエピソードもあるが、結末は、その後は...
衝撃作だ。ヒルベルの存在を伝えられたことが奇跡だ。いわゆる扱いに困る、多くは身寄りのない子どもたちを保護するホームの話だが、その内面にこれほど切り込んだ作品はあっただろうか。ヒルベルに自分の姿を重ねずにいられる人はどれほどいるだろうか?心温まるエピソードもあるが、結末は、その後は、、、。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大人こそ、読んでほしい。 児童文学において紹介されることが多い本書ですが、非常に考えさせられます。 いつの時代にも、マイノリティと見なされてしまう人たちがいて、それはただ、周囲の知識や理解が足りないからであって、疎外されたり隔離されたりすれば解決する問題ではない。自分が理解できないものや人に対して、不安を抱く気持ちは誰しもあるけど、そこから一歩前進する勇気を持つことが大切だと感じました。 子供は大人の想像以上に、大人のことをよく観察していて、見抜く力があるのでしょう。子供に愛想つかれて見捨てられない大人でいたいなあ。 最後の結末は、こういう結末にすることで読者の中にヒルベルを存在させ続ける終わり方だと思います。 現在もどこかにヒルベルのような子供がいることは、簡単に想像できる。 さて自分は何をしようか。
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