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失われた時を求めて(7)
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失われた時を求めて(7)
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第1巻から自明なのだが、こんなところまで読み進めてきてあらためて思う。「私」はアルベルチーヌについて語る場面で次のように言うのだ「それがこのときすでに始まっていた」。そして、そのしばらく後には「もうこの世に存在しないアルベルチーヌ」という表現が現れる。「私」が、これを「書いている...
第1巻から自明なのだが、こんなところまで読み進めてきてあらためて思う。「私」はアルベルチーヌについて語る場面で次のように言うのだ「それがこのときすでに始まっていた」。そして、そのしばらく後には「もうこの世に存在しないアルベルチーヌ」という表現が現れる。「私」が、これを「書いている」現在時とはいつなのだろう。そして、もう1つの疑問は、この巻で語られるホモセクシュアル(ソドム)とレスビアニズム(ゴモラ)を対岸視し、ストレート(ヘテロ)の恋愛に耽る「私」の存在とはプルースト自身にとって何なのだろうということだ。
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凡例 はじめに Ⅰ Ⅱ 第1章 心の間歇 第2章 訳注 主な情景の索引 本巻の主な登場人物 エッセイ 過激にして明晰 三木卓 (目次より)
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