イノシシ対策に。 イノシシは賢く身体能力も高いらしい。 音や光忌避剤の慣れてしまえば、この先に餌があると知らしめるものと認識するらしい。 対策では人の気配を残すこと。（イノシシは臆病、でもなれると大胆になる）けもの道に嫌がらせをすることを推奨していた。道を歩いてみる。周囲の草を刈りはらいみはらしをよくする。ヌタ場にはトタン板をかぶせる。幹線道路では駆除も必要になる。 畑や田んぼでは餌になるものをそこら辺に捨てない。コンポストに入れるようする。稲は刈り取り後の2番穂でも餌になる。（稲の熟する前乳液を好むとある） イノシシの身体能力に対して。高さ70CMはらくらく、最高記録は120ｃｍを助走なしに飛び越えることができる。また鼻の力も強く、７0Kgの石をひっくり返すこともできる。 対策としてはトタンで囲む際は、隙間ができないように端を重ねること（隙間から作物が見えると侵入しようといろいろ試みる。また底辺に穴がないように設置すること。2０CMの隙間からでも侵入可能。また柵の位置から踏切位置を遠ざけることも有効。内側はトタンで囲い、外側にネットをつけて斜めに落とし、トタンからネットの端まで⊿になるようにすると踏切位置が遠くなる。 電気柵はイノシシの鼻先に当たる位置に敷設する。ただ、漏電には注意が必要で、草が触れていたりすると無効になる。また、電気柵に鼻が触れたとしても、足元が絶縁体（ゴムマット・アスファルト）ならば効果はない。イノシシにとって電気柵は花に当たらないと脅威にならない。体の毛は剛毛で電気柵に触れてもびくともしない。 イノシシの生態が詳しく書かれており、とても参考になった。

イノシシからの農業被害対策について書かれた本。 同じ作者の本も含た類書のなかでは、イノシシの生態について詳しく書かれている。 2003年と古いが、対策自体は現在でもそれほど変化していないので有用。逆に、これほどまえから鳥獣被害対策の本があるのに、一向に現場に広まっていないことに驚いた。

今年もあちこちでイノシシの被害のニュースがあったし、森林保全活動なんかに出かけていくと、地元の人からはよく話にでるイノシシ問題。この本は95冊目の本と同様、親父の書棚にあったのを読んでみた。 イノシシは猪突猛進というイメージが先行していたが、違うのか！そんなに臆病もんで！しかしながらあんなに賢いのか！またまた垂直跳びで１m以上もジャンプできるのか！など知らない生態がいっぱいであった。これは面白かったな。