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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2020/07/07 |
JAN | 9784309029054 |
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商品レビュー
3.3
237件のお客様レビュー
映画版「青春の蹉跌」の駄メイク
主人公がラグビー部で内面が虚無でルールには忠実で性欲旺盛で二人の女の間を行き来するってどう考えたってショーケン版青春の蹉跌の設定まんまでしょうが。 若い世代釣って小銭儲けするバカな真似はやめろ。
印税古事記
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
世間的には“勝ち組”な主人公が最後には淡々と破滅する話。 健全な肉体、学歴、頭脳、お金(親のだけど)、公務員という就職先、恋人を持っているが、夢や理想、情といったものが欠落し、人生を他人事のように俯瞰し生きている主人公。(恋人に優しくするのは、情ではなく父の教えからだ) この主人公は、今時の若者が理想とする/またはそれを偶像化した人物なのではないだろうか。 夢や理想といった“無駄”なものを持たず、筋肉・学歴・“安定した”就職先などの“実用的”なものを欲するのは、作者と同年代の私の周りのマジョリティだと言える。 そういった世間的には「正しい」とされる主人公が、夢や理想や愛を持つ友人・恋人の中で、それらを持たない/理解しないことから破滅する、そういう話に私には読めた。 タイパや効率、“実用性”に奔る私たち世代、ひいてはそれを良しとする今の社会への静かな皮肉の物語だと感じた。 この主人公の生き方を「良い」と感じる読者(おそらく現代の大半の人がそうなのではないだろうか)にとっては、読後感はあまり良くないだろう。 それすらも、作者の意図なのではないかと勘繰ってしまう。 同じようにハードボイルドでマチズモ的男性を主人公として描いている村上春樹作品とは、一見同じ匂いを感じるが、それらを好意的に描く村上作品と、未熟なハードボイルドを描く本作は、真逆/村上春樹的世界への風刺にもなっているのかもしれない。
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