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自由論
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自由論
¥605
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商品レビュー
4.1
17件のお客様レビュー
大学の授業にて、offendとharmの違いを知ったことを思い出しました。 offend:相手の気分を害する harm:相手を身体的に傷つける harmは、いくら自由とはいえ許されない、とのことでした。同感です。
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「最近、ミルの『自由論』の翻訳でよいものが出た」と聞いたので、読んでみました。 1850年代に書かれた本ではありますが、現代でも十分に通用する内容だと思いますし、リベラリズムやネオ・リベラリズム、リバタリアニズムを考える上でも参考になると思います。 個人的には、ミルの『自由論』...
「最近、ミルの『自由論』の翻訳でよいものが出た」と聞いたので、読んでみました。 1850年代に書かれた本ではありますが、現代でも十分に通用する内容だと思いますし、リベラリズムやネオ・リベラリズム、リバタリアニズムを考える上でも参考になると思います。 個人的には、ミルの『自由論』は、進化論との相性がいいな、と思いました。 生物がこれほど多様なのは、遺伝子(DNA)がガチガチに固定されているわけではなく、変化をする余地(自由度)があるため。 もちろん、遺伝子(DNA)の自由度のために淘汰されていった生物もいますが、生物全体を見ると、そのときどきの環境に応じて、より生き残りやすい形質が残ることになり、しかも、様々な形質が残ることになり、結果として、現在のように、多様でレジリエンスのある生物圏が形成されたわけです。 人間社会と生物圏を、単純に対比させてよいものなのか、自分にはよくわかりませんが、それでも、生物圏を見ていると、ミルの『自由論』には、一定の説得力があるように思います。
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ミルの自由論を読んだのは学生時代以来。現代語訳になったためか、歳をとったためか、それほど突っかかることなく読み終えた。 他者に危害を加えない限りは自由である、というミルの根本原則など現代にも通用する点は多い。やや個人の判断力に信頼を置きすぎな印象はあるが、全体として納得感のある...
ミルの自由論を読んだのは学生時代以来。現代語訳になったためか、歳をとったためか、それほど突っかかることなく読み終えた。 他者に危害を加えない限りは自由である、というミルの根本原則など現代にも通用する点は多い。やや個人の判断力に信頼を置きすぎな印象はあるが、全体として納得感のある内容だった。宗教との関わり方は歴史的な背景が分かれば違和感もない。自由に重きを置く考え方には大いに共感した。 この本のもうひとつよかった点はあとがき。ミルのベンサムとの距離感がわかる。さらに、安易に現代にも通用するととらえて満足してしまうことへの警鐘ととれる表現がある。読んでよかった。 ミルに限らずあらゆる主張には個々の歴史的な背景はあるわけであり、それに対しては敬意を表さねばならない。自分に都合のよい解釈をして満足する、他者に説明してしまうことには慎重であらねばならない。よい戒めとなった。
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