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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2019/11/20 |
JAN | 9784488564087 |
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平成怪奇小説傑作集(3)
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平成怪奇小説傑作集(3)
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商品レビュー
4.1
13件のお客様レビュー
素晴らしいホラーアンソロジー。ホラージャンルの入門にうってつけ。3巻だけ長いこと積んでしまっていたのがもったいなかった。読むべし読むべし。
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このシリーズはひとまず全部読了。既読のはなしもあったが、何れもなかなか読みごたえがある。実話でも有りそうな気がしてくる。幽霊よりも怖いのはそれを作り出してしまう人の心と脳ミソか。
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平成三十年の間に発表されたホラー小説を、東雅夫氏が精選収録したアンソロジーの全三巻。第三巻の今巻は平成二十年の京極夏彦「成人」から平成三十年の澤村伊智「鬼のうみたりければ」までの十五作。 京極夏彦「成人」小野不由美「雨の鈴」は、読んだことがある作品。それでも、背筋に走るゾクゾク...
平成三十年の間に発表されたホラー小説を、東雅夫氏が精選収録したアンソロジーの全三巻。第三巻の今巻は平成二十年の京極夏彦「成人」から平成三十年の澤村伊智「鬼のうみたりければ」までの十五作。 京極夏彦「成人」小野不由美「雨の鈴」は、読んだことがある作品。それでも、背筋に走るゾクゾクは変わらず。いいものは、何時でも何度でも物語へと入り込ませてくれる。恐怖がじわじわと侵食してくるのが、ジャパニーズホラーだと思っているのだが、かつて読んだ記憶があっても、初読のように感じることができたのは、深みにはまってゆくことが認知できているからだろう。 高原英里「グレー・グレー」。なぜか死人がゾンビ化してしまうようになってしまった世界を過ごす恋人たち。終末を迎えつつある世界と、恋人二人の関係。 非日常へと変化してしまった日常の中で、異常であると理解しながら、かつての日常を、それに少しでも近づけるように過ごそうとする恋人が、脆さの中の綺麗さを感じさせるか。破滅へと進むことを拒絶するでなく、少しでもその瞬間を遠ざけようとする。逃避とも感じるのだけども、それが綺麗だった。 大濱普美子「盂蘭盆会」。人が抱える精神の多面性が恐ろしく思う。 最後の場面は拍子抜けしたのだが、それはホラーということで復讐や慚愧の場面で終わるのか、と予想していたから。心の中に何を抱えていても、どんな形のものを抱えていても、一日一日を繰り返してゆくだけ。見てはいけないものを見た、という恐怖はあるが、それ以上にこれは誰にでもあり得る心象風景なのだ、という感覚が恐ろしい。 澤村伊智「鬼のうみたりければ」。怪異に侵食されて崩壊してゆく日常。この状況、現象は異常な事態だと感じていながらも、そこに対応し順応して、縋ってしまいなくてはならないものになってしまっていったのが、恐怖を感じる。 物語の語り手が平常を保とうとしているが、既に崩壊していたと気づいた時が、一番の山場。聞き手の人物と、読み手の自分との感情が共振するあの場面はいかん。 心に残った作品の感想を思いつくままに。
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