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ドーナツを穴だけ残して食べる方法
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ドーナツを穴だけ残して食べる方法
¥220
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商品レビュー
3.4
21件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
面白かったが、ドーナツのお題を通して各学術の好きなことを話ししている印象を受けた。 もう少し、お題にそったことを書いてくれたらもっと勉強になったと思う。 第三章はとっても面白かった。 まず数学は自由という前提を述べて、四次元空間を持ち出し、論理展開していく。 現実には難しいが、論理的には間違っておらず、こういう論理は好きだなとおもった。難しいが理解できなくない丁度いい感じ。現実に縛られていない感じ
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本書は、大阪大学ショセキカプロジェクトが編集し、大阪大学出版会から刊行(2014年)された『ドーナツを穴だけ残して食べる方法 越境する学問―穴からのぞく大学講義』を文庫化(2019年)したものである。 ショセキカ(書籍化)プロジェクトとは、大阪大学の学生、教員、出版会の三者が一緒...
本書は、大阪大学ショセキカプロジェクトが編集し、大阪大学出版会から刊行(2014年)された『ドーナツを穴だけ残して食べる方法 越境する学問―穴からのぞく大学講義』を文庫化(2019年)したものである。 ショセキカ(書籍化)プロジェクトとは、大阪大学の学生、教員、出版会の三者が一緒になって、大阪大学の知を世の中に魅力的にプロデュースする本を作ることを目指して立ち上げたプロジェクトで、「ドーナツを穴だけ残して食べる方法」は、複数の出版企画の提案の中から選ばれたものだという。 内容は、「ドーナツの穴だけ残して食べる方法」、或いは「ドーナツ(の穴)」自体に関して、大阪大学の教員が、其々の専門分野からアプローチし、何らかの考察を導き出すというものである。具体的には、穴の周りのドーナツをどれだけ薄く残せるのかを「切る」、「削る」という方法で考える工学的アプローチ、「ドーナツを食べればドーナツがなくなる」ということ自体に反論する美学・哲学的アプローチ、4次元空間を使った数学的アプローチほか、精神医学、歴史学、人類学、分子化学、法律学、経済学などからのアプローチにより、奇想天外とも言える論が展開される。 然るに、読み進めてみて、「ドーナツの穴だけ残して食べる具体的な方法が書かれていないではないか!?」などと不満を言ってはいけない。そもそも、本書の狙いは、「ドーナツ(の穴)」というワードをヒントに、常識を疑って、様々な発想を広げる「学問」の面白さを知らしめることにあるのだから。 尚、各分野の専門家の書く内容は必ずしも易しくはないので、全編の細部まで理解しようとしない方がいいように思う。私は、美学・哲学的アプローチや法律学的アプローチに関しては興味深く読んだが、知見のないところについては、見出しと、編者が太字で表示した要点を手掛かりに、まずは通読することを心掛けた。 西洋的な科学技術をベースにした近現代が様々な限界に直面しつつある今、このような柔軟な発想・アプローチこそが求められているのかも知れない。 (2024年1月了)
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企画ありきの書。読んでて面白かったが、できればもっと徹底的に学際的にタイトルの課題を追究してほしかった。第2部においては、ドーナツに託けて自分の専門を述べているに過ぎない。コラムにおいては、なんとなくドーナツに似たお菓子がほとんどで、ドーナツにこだわるのならば、食品としての機能...
企画ありきの書。読んでて面白かったが、できればもっと徹底的に学際的にタイトルの課題を追究してほしかった。第2部においては、ドーナツに託けて自分の専門を述べているに過ぎない。コラムにおいては、なんとなくドーナツに似たお菓子がほとんどで、ドーナツにこだわるのならば、食品としての機能ではなく、その形状から類似のもの(食品に限らず)に触れていくべきだろう。
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