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ペンギン・ブックスが選んだ 日本の名短篇29
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ペンギン・ブックスが選んだ 日本の名短篇29
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商品レビュー
3.8
12件のお客様レビュー
まさしく福袋のような短編集でした。 初めて聞く、知らなかった作家もおり、知っていても未読の小説もたくさんありました。 ラインナップされた作家の守備範囲も広く、近代から2010年代まで男女ジャンル、時代背景まで多様でした。 結果、わたし自身の守備範囲も広がりました。この意味で...
まさしく福袋のような短編集でした。 初めて聞く、知らなかった作家もおり、知っていても未読の小説もたくさんありました。 ラインナップされた作家の守備範囲も広く、近代から2010年代まで男女ジャンル、時代背景まで多様でした。 結果、わたし自身の守備範囲も広がりました。この意味でも読んだ価値のある書籍だと思います。 個人的なベスト5をあげるなら 青来祐一 虫 佐伯一麦 日和山 中上健次 残りの花 国木田独歩 忘れえぬ人々 澤西祐典 砂糖で満ちてゆく でも、 大庭みな子 山姥の微笑 阿部昭 桃 宇野浩二 屋根裏の法学士 内田百聞 件 星野智幸 ピンク 小川洋子 「物理の館物語」 もよかったな…。
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ジェイ・ルービン(Jay Rubin, 1941年 - )は、アメリカの日本文学翻訳家、研究者。ハーバード大学名誉教授。 特に村上春樹の作品を複数英訳したことで広く知られているが、芥川龍之介や夏目漱石の翻訳も行っており、また、日本語の学習書や文学評論も出版している。 (Wik...
ジェイ・ルービン(Jay Rubin, 1941年 - )は、アメリカの日本文学翻訳家、研究者。ハーバード大学名誉教授。 特に村上春樹の作品を複数英訳したことで広く知られているが、芥川龍之介や夏目漱石の翻訳も行っており、また、日本語の学習書や文学評論も出版している。 (Wikipediaより抜粋) --- ジェイ・ルービンって誰だ、という素朴な疑問が、読み終わって数日後の今日、ついに解決された。彼が誰なのかわからないまま、村上春樹が序文を書いているという一点に惹かれて、図書館で借りた。海外の(おそらく村上春樹と何らかの関係がある)人が選んだ、日本人作家の短編を集めたアンソロジー。決して有名どころの作品ばかりではない。村上春樹自身、収録されている作品のうち、数作しか読んだことがなかったという。どんな作品に出会えるか心を躍らせながらページを開く。 一作目、永井荷風「監獄署の裏」。 二作目、森鴎外「興津弥五右衛門の遺書」。 …無理。飛ばす。ほとんど返却しそうになる。 三作目、三島由紀夫「憂国」。 世界が崩れ落ちていくような気がした。激震。これはやばい。まじで、やばい。恥ずかしながら、三島由紀夫は初めて読んだ。映画「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」は観たことがあったし、撮影の際に「横文字の俳優が三島由紀夫を演じるわけにはいかない」というぶっとんだ理由で芸名を変えてしまうほどの情熱で主演にあたった井浦新さんが芸能界で一番好きだけれど、小説は読んだことがなかった。息をすることを忘れてしまいそうなほどの、緊迫、陶酔、絶望、愛。昭和初期が舞台と知りつつ、主人公が「武山信二」という普通に友達にいそうな名前だったり、夫の切腹を見届けた妻がいきなり「ガスの元栓を調べ」だしたり、ともすれば身近な出来事のように感じてしまう描写が出てくるたび、読みながら胸のあたりがぞわあっとなった。三回読んで、まだ足りなくて、Amazonで新書を買った。「憂国」が三作目でよかった。四作目だったら、きっと読む前に返却していた。 おもしろいと感じる作品はその後もいくつか出てきたけれど、「憂国」の衝撃が凄まじすぎて、もうそれどころではなかった。かろうじて、小川洋子さんの「『物理の館物語』」で少しだけ冷静さを取り戻したものの、読了後に残ったのはやはり「憂国」の余震だった。いやはや。 Amazonで頼んだ新書というのは「花ざかりの森・憂国―自選短編集」というもので、三島由紀夫本人が選出した短編集であるらしい。できることならAmazonの倉庫に押しかけてしまいたいくらい、到着が待ちきれない。プライム会員でよかった。明日には届く。
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あまりに種種雑多なので読みやすいものだけをひろい読み。選者の好みからか、かなり癖のある作品が多いと感じた。村上春樹の序文が一番読みやすかった。
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