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老いと記憶 加齢で得るもの、失うもの 中公新書2521

増本康平(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2018/12/19
JAN 9784121025210

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老いと記憶

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商品レビュー

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2023/10/13

 加齢による記憶能力の変化に関する知見を中心に解説し、そこにあるネガティブな側面とポジティブな側面の双方に注意を向けることで、人間が歳を重ねることの意味について幅広くアプローチしている。  解説に際しては必要に応じて専門的内容に踏み込むこともあるが、主として論じられるのは誰にとっ...

 加齢による記憶能力の変化に関する知見を中心に解説し、そこにあるネガティブな側面とポジティブな側面の双方に注意を向けることで、人間が歳を重ねることの意味について幅広くアプローチしている。  解説に際しては必要に応じて専門的内容に踏み込むこともあるが、主として論じられるのは誰にとっても他人事ではないところの「老い」との向き合い方、捉え方についてであり、扱われるトピックは最終的に全て現実生活に立脚したテーマへと収束していくように書かれている。  思い込みを含めた「老い」への認識を、より良い方向へと変えてくれるかもしれない一冊。

Posted by ブクログ

2022/03/26

「記憶力が衰えても、人は成長できる、 柔軟に生きるヒントもらいました」という、 中江有里さんの帯に惹かれて買いました。 数年前から、記憶力や集中力が衰え、 年のせいだから仕方ないのかなぁ。。。などと思いつつ、 半分あきらめ気分なのですが それでも、何か参考になり...

「記憶力が衰えても、人は成長できる、 柔軟に生きるヒントもらいました」という、 中江有里さんの帯に惹かれて買いました。 数年前から、記憶力や集中力が衰え、 年のせいだから仕方ないのかなぁ。。。などと思いつつ、 半分あきらめ気分なのですが それでも、何か参考になりそうな本があれば。。。と、 いろいろ読んだりしてます。 この本は、ちょっぴり、私には難しくて、 ???な部分もありましたが、 社会参加が少ない人、孤独感が強い人は認知症になりやすいとか、 適度な運動は大切だとか、色々言われているけれど、 個人差もあるし、 結局は、あまり思い込まず、 前向きに受け入れましょうって事かな?

Posted by ブクログ

2021/06/02

誰にとっても無縁ではない、加齢にともなう記憶の変化を解説している。本書は、年齢とともに衰える記憶とほとんど衰えない記憶に分類することから始まる。複雑な思考や並列的な作業を担う「ワーキングメモリ」や、過去の出来事にあたる「エピソード記憶」は衰えやすく、一方で、先行して提示された情報...

誰にとっても無縁ではない、加齢にともなう記憶の変化を解説している。本書は、年齢とともに衰える記憶とほとんど衰えない記憶に分類することから始まる。複雑な思考や並列的な作業を担う「ワーキングメモリ」や、過去の出来事にあたる「エピソード記憶」は衰えやすく、一方で、先行して提示された情報があとに続く情報の処理に影響する「プライミング」にはあまり衰えが見られないという。 高齢化社会を迎えて、記憶力の低下に備えるための記憶力トレーニング方法がもてはやされて既に久しいが、このような認知訓練の成果に対して、専門家からの否定的な意見が多いことも初めて知った。訓練によって短期記憶の記憶容量が増えるわけではなく、点数アップはそのゲームに対する要領が習得されるだけで、物忘れのような日常生活の問題解決にはつながらないようだ。そのような結果からトレーニングで記憶力低下に備えるよりも、適切な自己評価や、周囲に助けを求めたり、適切な補助ツールを利用するなどによって、記憶機能が低下しても失敗のリスクを減らす行動を勧める。 高齢者の記憶の問題を代表する認知症については、孤独、運動不足、喫煙、偏食などをマイナス要因として挙げながらも、個人でコントロールできる割合は35%程度に過ぎないとする。そのため現在のような行き過ぎた予防への期待が、認知症になった人に責任があるというロジックに結びつく可能性を危険だと指摘する。 終章では、私たちの記憶は意味付けによって驚くほど変化するもので、そもそも正確に情報を記録するためのものではないことを示す。これを証明するように、収入や外見、教育レベルなどの客観的な要素だけでは人間の幸福感の10%しか説明できず、楽観主義、外向性、社会的なつながり、宗教、趣味などといった要素のほうが幸福感に影響しやすいという。そして、高齢者の人生が限られているという認識が、「ポジティビティ・エフェクト」を生起させ、若年者よりも高齢者のほうが幸福を感じやすいそうだ。 加齢と記憶力の低下についての研究成果の紹介にとどまらず、最終的には人生をどのように受容するか、人間にとって何が幸福か、という世代を選ばないテーマにまで到達する、広い視野を備える著書だった。客観的な事実を扱うことを主とする学問の視点から、人間の生においては主観的な捉え方こそが重要であることを導く結果が興味深い。認知が衰えはしても、それが必ずしも人を不幸にするとは限らないという事実は、加齢に対する恐れや不安を多いに和らげるだろう。そして、経験の解釈次第でいわゆる「スペック」とはそれほど関係なくポジティブに生きることは可能だという教えは、多くの人に希望をもたらすのではないか。

Posted by ブクログ

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