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外国人が見た日本
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外国人が見た日本
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商品レビュー
4.2
8件のお客様レビュー
本来なら東京オリンピックは、外国からの観光客を迎えてアピールするいい機会だったのだろうが、コロナウイルス感染拡大でうまく行かなくなった。 外国人が日本のどんな所に期待してやってきたのか、そして迎える側の日本人が見せたかったものの間にはギャップがあったようだ。 明...
本来なら東京オリンピックは、外国からの観光客を迎えてアピールするいい機会だったのだろうが、コロナウイルス感染拡大でうまく行かなくなった。 外国人が日本のどんな所に期待してやってきたのか、そして迎える側の日本人が見せたかったものの間にはギャップがあったようだ。 明治時代に外国人が日本のどのような点に興味を抱いていたのかわかるのが旅行案内書だ。 アーネスト・サトウという幕末に日本にやってきたイギリス人外交官が編著者として関わった旅行案内書がある。それは「明治日本旅行案内」だ。最初は横浜に拠点を置くケリー社から発行された。第2版からは創業1768年のイギリスの出版社マレー社から出版された。 食べるものに苦労していたのだなと思わせる箇所があった。今と違って外国風の料理を食べることもなければ、レストランもあちこちにある時代ではないからなあ。 それにノミや蚊には苦労した。イザベラ・バード「日本奥地旅行」で、宿泊した宿でノミに何度も悩まされたことを記している。 「明治日本旅行案内」によると、日光が3番目に位置する。著者も指摘しているが、今ならもっと低い。しかし、日光東照宮があり徳川将軍家と関わりが深く、過去とこれからついて関心を持っていた。 意外なことに最近だった日光東照宮のきらびやかな陽明門に関する記述は淡々としたものだった。 今でも意外なことに関心を示して驚いたことがある。それは渋谷のスクランブル交差点だ。日本人でも見慣れない地域から来た方は驚きはするが、わざわざ見に行くほどのものとは思っていない。 外国人からすると横断するときに誰ともぶつかることのない姿を見て驚くようだ。 外国人が見たいものと日本人が見せたいものにはズレがあってもおかしくはない。お互い異文化で生活する生き物なのだから。
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明治維新、開国から現在まで外国人観光客の誘致の歴史を俯瞰する。外国人の求める日本と日本人の見せたい日本のギャップが興味深い。 外国人向けの観光ガイドブックに記される観光スポットは日本人のイメージと時に大きく異なる。京都の伏見の鳥居などはその顕著な例。 明治から大正、昭和戦争を...
明治維新、開国から現在まで外国人観光客の誘致の歴史を俯瞰する。外国人の求める日本と日本人の見せたい日本のギャップが興味深い。 外国人向けの観光ガイドブックに記される観光スポットは日本人のイメージと時に大きく異なる。京都の伏見の鳥居などはその顕著な例。 明治から大正、昭和戦争を経てその後平成、令和まで、外国人観光客を増やそうとする歴史について語られる。 最終章は偶然ながら観光産業のリスクについて。戦争、テロのほか伝染病によるリスクについて指摘を奇しくも筆者の懸念は新型コロナウィルスの蔓延により的中してしまった。 壮大なテーマをコンバクトに解説。新書ならではと一冊。
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外国人がみたい日本と、日本人が見せたい日本のギャップ。 観光政策は、明治期から始まっていた。 箱根、軽井沢、日光は、蚊がいないことが重要だった。 感染症下、観光が再構築できるか。
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