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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2018/06/28 |
JAN | 9784101388632 |
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あこがれ
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あこがれ
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商品レビュー
3.9
47件のお客様レビュー
「おかっぱ頭のやんちゃ娘ヘガティーと、絵が得意でやせっぽちの麦くん。クラスの人気者ではないけれど、悩みも寂しさもふたりで分けあうとなぜか笑顔に変わる、彼らは最強の友だちコンビだ。麦くんをくぎ付けにした、大きな目に水色まぶたのサンドイッチ売り場の女の人や、ヘガティーが偶然知ったもう...
「おかっぱ頭のやんちゃ娘ヘガティーと、絵が得意でやせっぽちの麦くん。クラスの人気者ではないけれど、悩みも寂しさもふたりで分けあうとなぜか笑顔に変わる、彼らは最強の友だちコンビだ。麦くんをくぎ付けにした、大きな目に水色まぶたのサンドイッチ売り場の女の人や、ヘガティーが偶然知ったもうひとりのきょうだい…。互いのあこがれを支えあい、大人への扉をさがす物語の幕が開く。」
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爽やかでよかった。小学生2人の成長記。 ミス・アイスサンドイッチ 麦くんの、ミスアイスサンドイッチへの好意というか、あこがれが良い。他の人の評価とか社会的立場とか関係なく、自分がその人に魅力を感じて会いたくて。似顔絵を描いて、それを最後に渡して。恋愛とかじゃない、ただ魅力を感じ...
爽やかでよかった。小学生2人の成長記。 ミス・アイスサンドイッチ 麦くんの、ミスアイスサンドイッチへの好意というか、あこがれが良い。他の人の評価とか社会的立場とか関係なく、自分がその人に魅力を感じて会いたくて。似顔絵を描いて、それを最後に渡して。恋愛とかじゃない、ただ魅力を感じて純粋に好きになる、っていう小学生の気持ちをすごくみずみずしく描いててすごい。表現力もタイトルもすごく好きだった。 苺ジャムから苺をひけば 麦くんの友達のヘガティーの話。これは、死んでしまった「お母さん」へのあこがれ。または半分血のつながった「お姉ちゃん」へのあこがれかな。最後のお母さんへの手紙がすごい。生きていれば、いろんなお母さんを思い出すことができたのに、っていうところが心に残ってる。そうだよね。お母さんがいない、死んでしまった、ってことを小学生が受け入れていく感じにグッと来る。 麦くんとヘガティーの関係も、お父さんとの関係も、苺ジャムも爽やかでよかった。 川上未映子、こういうのも描けるんだ素敵…。 p22 猫を抱っこするときのさわるお腹の、やわらかいたよりなさ。ジャムの瓶にひとさし指を入れてかきまぜて、それからぜんぶの指をゆっくり沈めていって手のひらでにぎってみるあの感じ。足の甲でこすってみる毛布。いちごの底にたまった練乳を飲むときのべろ。ホットケーキの茶色にとけてゆくときに透明になるバターの色。 ミス・アイスサンドイッチをみているときにぼくが立っているのは、そういうのをぜんぶ足したようなものが、ぜんぶうさぎの耳のくぼみのなかで起きてるようなそんな場所。 p36 なぜ、空気が眉をひそめるほどの大きな声で、ぜんぜんしらない人にむかってあんなふうに叫ぶことができるのだろう。どうして、背中もおでこも目も手の甲も、いきなりあんなにこわい感じにふくらんで、そしてびりびりと爆発してしまう大人がいるのだろう。思いだしてもぞっとするような、あの大きな声が飛び出してくる喉の奥で、いったい何が起きたとしたら、大人っていうのはあんなふうになれるんだろう。
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終盤ヘガティーの話の展開はドキドキする。小学4年生と6年生の子どもたちの憧れに起因する物話。どんどん口語のやりとりが中心に移り変わっていくので、主人公達の隣に佇んで会話を聞いているような気持ちになった。
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