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われら 集英社文庫

エヴゲーニイ・ザミャーチン(著者), 小笠原豊樹(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2018/01/19
JAN 9784087607437

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商品レビュー

3.6

5件のお客様レビュー

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2023/06/29
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※このレビューにはネタバレを含みます

読み終えて、「変化を起こすことや打ち破ることはやはりできないのか……?」とか考え込んで暗い気持ちになってしまった。 想像力(考えること)を奪われるのは本当に恐ろしい。想像力摘出手術について触れられて以降、最後のページに辿り着くまでずっと息が止まるような気持ちだった。 「どうして馬鹿げたことはよくないと思うのかしら。人間の愚かしさだって、知性と同じように何世紀もの間、手をかけて育ててやれば、そこから何かとても貴重なものが生まれるかもしれないわ」

Posted by ブクログ

2021/11/18

ソ連ができたころに書かれた、ディストピア文学のさきがけ的な作品。今となってはほぼフォーマットの展開ですが、これが書かれた時代背景を考えると、すごいなと思います。

Posted by ブクログ

2021/01/21

ずっと読みたいと思っていた本。だいぶ前にオーウェルの「1984年」を読んだが、本書が著されたのはその20年ほど前のソ連黎明期であった。本書は超合理主義的・全体主義的な社会とそれに対する反逆を扱った作品である。主人公であるD-503がI-330の誘惑に惑わされ、「われら」から「わた...

ずっと読みたいと思っていた本。だいぶ前にオーウェルの「1984年」を読んだが、本書が著されたのはその20年ほど前のソ連黎明期であった。本書は超合理主義的・全体主義的な社会とそれに対する反逆を扱った作品である。主人公であるD-503がI-330の誘惑に惑わされ、「われら」から「わたし」に変化する様はかなりリアルに感じた。共産主義が掲げていた徹底した科学主義は、全体主義に繋がる。本書最後の解説に、ザミャーチン自身が、本書は「機械の力や国家権力の異常肥大に関する警報」である語っている。

Posted by ブクログ

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