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明るく死ぬための哲学

中島義道(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2017/06/01
JAN 9784163906720

明るく死ぬための哲学

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2024/02/29

『明るく死ぬための哲学』 中島義道 2017年 文藝春秋 「どこで死がわれわれを待っているかわからない。 だから、いたるところでこれを待とうではないか。」 モンテーニュ 10年前くらいに中島義道の本を 片っ端から読んでた時期があった。 その中に必ずと言っていいほど 書いてあっ...

『明るく死ぬための哲学』 中島義道 2017年 文藝春秋 「どこで死がわれわれを待っているかわからない。 だから、いたるところでこれを待とうではないか。」 モンテーニュ 10年前くらいに中島義道の本を 片っ端から読んでた時期があった。 その中に必ずと言っていいほど 書いてあったのはカント哲学と、 幼い頃から「死」について考えていたこと。 「私は六、七歳のころから「死ぬこと」に 身体が震えるほど怯え、 これ以上に大きな問題は この人生においてないと思ってきた。 自分がやがて「死ぬ」のであったら、 人生何をしても虚しいし、 幸福になることなど絶対にありえないと 確信してきた。」 本書でとうとう古希を迎えた筆者が 相変わらずな個性を発揮している。 その詳細は第一章に今までの恨みつらみ、 鬱憤を晴らすが如く書き殴っている。 ただ本書のタイトル、著者の年齢を鑑みた上で ターゲット層となる還暦を迎えた読者に 序盤で中島義道はこう告げる。 「もう社会があなたを必要としていないのだから、 未練たらしくいつまでも 働けるふりをするのはやめよう。 孫の顔を見て満足するふりをするのもやめよう。 安楽な老後を送ろうとするのはやめよう。 むしろ、 なるべく過酷な老後を送るように努力しよう。 「過酷」とは、真実を目指して、 妥協することなく厳密にどこまでも 考え続けることである。」 先にも述べた通り、 筆者には常に 「どうせ死んでしまう」がつきまとっていた。 そしてカント『実践理性批判』を読んで 「幸福を第一に求めてはならない。 幸福は常に第二の地位になければならない。」 というカントの道徳に通じるものが あったと衝撃を受けた。 そんなカント倫理学を 誰よりも噛み砕いてきた 筆者らしい挑発とも扇動ともとれる文章である。 このまま辛辣なエッセイが 続いていくかと思いきや、 著者本人があとがきにも書いてるように 第二章からかなり難解な内容となっている。 カントにデカルト、サルトルの哲学を引用し、 より専門的な観念論や時間論、存在と無などの 哲学の様々な言葉の洪水に 巻き込まれ理解が追いつかないまま 流されていってしまう。 本書の大半は難解でお手上げ状態だが、 中島義道の平易な解説により、 理解できるかもしれないと思えた 箇所も存在した。 そこに書いてある言葉の意味を まだ掴みあぐねているレベルだが一応引用する。 過去と未来についてだ。 「過去は現在の否定性として 「もうない」という不在である。 私が〈いま〉ある過去の事象Eを 「もうない」ととらえているとき、 私はEを「ある」という 肯定の否定としてとらえている。 それが、言いかえれば「あった」ということである。」 「未来は過去とはまったく違うあり方をしている。 たしかに過去は否定的無(不在)であるが、 未来はそうではない。 まだ何も実現していないことを 否定することはできない。 未来は「まだない」のではなく、 完全な「無」なのである。」 本書の最後にはこれまでのまとめや、 第一章につながるような、 老後の励ましやこれからについての 教訓めいた言葉は一切なく、 第二章から本物の哲学者の、 本格的な哲学の営み、思索が 延々と続き突如として終わる。 これが中島義道本あるあると納得するか、 突然の幕切れに呆気にとられるかは、 それこそ本書を読み終えた 読者一人一人の判断に任せたい。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ⚫︎目次情報⚫︎ はじめに 第一章 古希を迎えて 第ニ章 世界は実在しない 第三章 不在としての「私」 第四章 私が死ぬということ 註 あとがき ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

Posted by ブクログ

2021/03/25

正直に言うと最後まで読んでいません。読み通すことができる人は少ないのではないでしょうか。というのも、文章を読んでいくうちに個人的なことからだんだんと世界や宇宙の視点、俗に言う“哲学の分野”についての考察が色濃くなっていくからです。それだけならきっと最後まで読めただろうと思いますが...

正直に言うと最後まで読んでいません。読み通すことができる人は少ないのではないでしょうか。というのも、文章を読んでいくうちに個人的なことからだんだんと世界や宇宙の視点、俗に言う“哲学の分野”についての考察が色濃くなっていくからです。それだけならきっと最後まで読めただろうと思いますが、中島義道は思考のアクが強いので、多くの方が脱落していきます。とは言え、哲学研究者である著者なので、ところどころ気付きを得られる部分もあります。しかし哲学と個人を絡めると、第三者が読める文章ではなくなっていくのですね。哲学の範囲はやはり大きな括りでないと厳しいということが分かりました。他の著作も読んでみようかと思います。

Posted by ブクログ

2020/08/11

新聞にあった著者の意見が面白かったので、作品を読んでみようと思いたったのだが…最後まで読み終えられなかった(汗)(この事は本の後書きで著者も書かれている。一般の人には難解であろう、と) 。読者が「明るく死ぬ」ためではなく、著者が「明るく死ぬ」ために書かれている本という事だけはわか...

新聞にあった著者の意見が面白かったので、作品を読んでみようと思いたったのだが…最後まで読み終えられなかった(汗)(この事は本の後書きで著者も書かれている。一般の人には難解であろう、と) 。読者が「明るく死ぬ」ためではなく、著者が「明るく死ぬ」ために書かれている本という事だけはわかった。

Posted by ブクログ

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