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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2016/11/01 |
JAN | 9784163905679 |
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米中もし戦わば
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米中もし戦わば
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商品レビュー
4.3
38件のお客様レビュー
素晴らしい
国内のニュース番組を見ていると米国民主党びいきのCNN放送の内容がそのまま流れている(唯一の日本語翻訳付きなので誤訳のリスクが少ないと考えるのか?)ので、トランプ大統領は、下品な変人で何をしているのかまったくわからなくなる。だが、この本を読むと、台湾をWHO総会にオブザーバー参加...
国内のニュース番組を見ていると米国民主党びいきのCNN放送の内容がそのまま流れている(唯一の日本語翻訳付きなので誤訳のリスクが少ないと考えるのか?)ので、トランプ大統領は、下品な変人で何をしているのかまったくわからなくなる。だが、この本を読むと、台湾をWHO総会にオブザーバー参加させようとしたこと。蔡英文氏にエールを送り台湾の半導体大手がファーウェイに半導体の輸出しなくなること。香港国家安全法になぜ反対しているのか、インドと2月に急接近したことなど世界で起こっているすべてのピースがはまる。日米同盟を強くしたが、TPPは脱退し二国間の協議に切り替えたこと、米国のメインストリームニュースが報じない真実が見えてくる。この本を読めばメイドインチャイナの商品を買うことが自分の首を絞めることになる寒さがわかる。
コアラ
米中という世界の二大覇権国家にフォーカスして、その衝突可能性を解析する。物凄く分かりやすいし、誇張し過ぎずリアリティがある。そのため、本書を読むと日本の未来が心配になる。それほど、力のあるスゴ本である。 クイズ形式で読者に問いかけていく。最初はイージーな設問で答えは露骨。出発点...
米中という世界の二大覇権国家にフォーカスして、その衝突可能性を解析する。物凄く分かりやすいし、誇張し過ぎずリアリティがある。そのため、本書を読むと日本の未来が心配になる。それほど、力のあるスゴ本である。 クイズ形式で読者に問いかけていく。最初はイージーな設問で答えは露骨。出発点は、国際政治、学者ミアシャイマーの理論。世界体制は無政府状態だから、すべての国家は軍事力を増強する。またそれが自衛のためなのか征服のためなのか、他国からはわからない。取り締まる者のいない世界体制の中で、安全を保障する最良の方法は、その地域の覇権国家になり、優位に立つことで、どこからも攻撃されないようにすることである、と。中国は戦後の共産主義国家樹立まで、日本を含む西洋列強に好き放題侵略された経験もあり、現在もマラッカ海峡を経由した資源の輸入に生命線を握られている。アメリカに支配されないためには、軍事増強を止められない。 中国の北端に位置するゴビ砂漠に、アメリカの空母をかたどった標的が設けられている。四川省の衛星発射センターでは、アメリカの人工衛星を打ち砕くための対衛星兵器のテストが進められている。海南島では、巨大地下潜水艦基地が完成している。世界中のどんな都市でも破壊することができる大陸間弾道ミサイルを搭載した原子力潜水艦が密かに出撃できる。地下長城の開発も続けている。全長5000キロに及ぶ。迷路のように入り組んだ地下道。そこに核弾道ミサイルが保管されている。アメリカだけではなく、インド、日本、フィリピン、ベトナムといった国々も標的だ。 マラッカジレンマを回避すべく、中国はベンガル湾内のチャウピュー港と雲南省昆明を結ぶ石油及び天然ガスパイプラインを建設した。同様のリスクヘッジ策としては、ユーラシア大陸を横断する航空路、道路、鉄道、パイプラインのネットワーク構築。海上封鎖の影響を全く受けない新シルクロード経済ベルトを形成しようとしている。 ー 中国の目標は、ホワイトハウスの戦略的政治的計算法を変化させ、コストとリスクの負担感からアメリカの政策決定者がアジアへの介入を躊躇するよう仕向けること。そして、アメリカにとって台湾をめぐる利害は、中国と比較して、はるかに小さいように見える。 上記は本書から抜粋して文章を繋げたものだが、これを読むだけで日本の危うさが想像できる。トゥキディデスの罠というと言葉の迫力が独り歩きするが「何が正しいかという問題は、力の等しいものたちの間でしか解決できない。強いものは自分のしたいことをするし、弱いものは耐え忍ぶしかない」自由競争による技術革新がサチるなら、情報を一元化する独裁国家の方がAIとも相性は良いだろう。資本主義における格差のブレーキ機能すらも果たせない民主主義は、既にオワコンかも知れない。
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発刊から数年が経過しているが中国の軍拡と海洋侵略は衰えを見せていない。民間漁船に扮して軍事作戦を取り、サイバー攻撃で技術を盗み、製造業の技術移転を強制し、国際法も人権も無視する、まさに現代人にとっての悪以外の何ものでもない。国がそのような犯罪に手を染めているとは、ロシアも含めてテ...
発刊から数年が経過しているが中国の軍拡と海洋侵略は衰えを見せていない。民間漁船に扮して軍事作戦を取り、サイバー攻撃で技術を盗み、製造業の技術移転を強制し、国際法も人権も無視する、まさに現代人にとっての悪以外の何ものでもない。国がそのような犯罪に手を染めているとは、ロシアも含めてテロリスト集団と変わらない有様だが、そんな国が常任理事国となっている時点で国連は形骸化しているし世界平和には程遠い未来しかない。WTO加盟以来急速に経済を発展させ裕福な中間層が増えたが、予想に反して武力で現状変更しようとする独裁国家は言論統制をさらに強化し、知的エリートである共青団を2022年の人事で排除し、特権世襲層の太子党がポストを独占、今や億万長者の民間人をも弾圧し始めているのが現状である。海洋進出についてはエネルギーの輸入依存が背景にあり、米軍のアジアでのプレゼンス低減を明らかに狙っているが、空母や基地のミサイル攻撃への脆弱性は素人でも分かる安全保障の問題。海上封鎖を想定した機雷や潜水艦の増強、航空機の増大と補給の格納化は喫緊の問題であること間違いなし。ただ本書で不可解だった点としては、軍が中央集権化されていて前線での裁量が認められいないことから部隊の暴走リスクは低いのか、それとも統制が実際は取れてなくて末端までのコントロールが難しい状況なのか、といった点。
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