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殺人出産
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殺人出産
¥330
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商品レビュー
3.7
413件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
村田沙耶香の作品はどれも脳みそをぐちゃぐちゃにかき回されたような気分になる。タイトルからしてぎょっとしてしまうが10人産んだら誰か1人を殺せるという制度ができあがった世界からこちらの世界へ揺さぶりをかけてくる。10人産んでいないのに人を殺してしまうのは罪となり、その拷問にも出産である。妊娠出産って女性なら誰しもできるとかなんか子どもがほしいってことがあまりにも自然なこと過ぎてなんかどういう状況だとそんなに妊娠出産をすることが自分の人生に当たり前のように組み込まれるんんだろうと思う 私は自分の腹のなかに別の生き物が10ヶ月も居座って自分の体からあれこれ栄養を持っていく状況が怖いしおぞましいし気持ちが悪い。なんでそんなことを自然としたくなるように思われているんだろうか…村田沙耶香の作品は生殖についての話が多い。消滅世界もそうだった。私は妊娠出産をとても良いものだと思えなくて、よいと思う人とどう違うのかがずっと気になっている。彼女の著作をもっと読めば少しはヒントが得られるのかな
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著者の作品を読むのは初めてだったが、10人産んだら一人殺せる「殺人出産システム」が確立された世界の『殺人出産』、カップルではなく三人で付き合うのが一般的になった世界の『トリプル』、性欲と出産、もとい家庭が完璧に別れた世界の『清潔な結婚』、病気による死が無くなり好きな形で自殺でき...
著者の作品を読むのは初めてだったが、10人産んだら一人殺せる「殺人出産システム」が確立された世界の『殺人出産』、カップルではなく三人で付き合うのが一般的になった世界の『トリプル』、性欲と出産、もとい家庭が完璧に別れた世界の『清潔な結婚』、病気による死が無くなり好きな形で自殺できる世界の『余命』の四編が収録されていたが、「何でこんな独特の世界観が書けるんだろう?」「個人的にこの作者は『ポスト小林泰三』だと思うなぁ。」というような感想が浮かんだ。他の作品も読んでみたい。
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村田沙耶香さんの本は初めて読んだ。読みやすくて面白かった。 未来であり得なさそうであり得そうな事を書いているんだけど、骨子がしっかりあって、?と思う部分が少ない。本当に面白かった
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