私はシャルトリューズというリキュールが大大大好きな人間です。 そのシャルトリューズが造られている（造られていた）のが、この修道院です。 私のような宗教に対して、並々ならぬ関心を寄せる人には、本当にお勧めする一冊です。 宗教やキリスト教に対して、関心がない人には絶対におすすめしません。

映画「大いなる沈黙へ」を鑑賞直後に読む。900年続く修道院。日本の永平寺の番組を見たとこがあるが、西洋と東洋の違いを感じた。 映画の復習にもなる本で、見た後でそうだったのか、と納得する部分も多かった。映画は感性で見たいので、私には正解の順番だった。 修道院の歴史や状況を知ることで、このラ・グランド・シャルトルーズ修道院の特殊性がよく理解できる内容だった。個室で沈黙で過ごすこと。今の社会では殆どあり得ない状況下で、幸福を感じる、神の存在を感じる修道士たち。幸せとは何か、生きるとは何かを改めて考える本となった。

　読み終えた率直な感想は、修道院を撮り続けたドキュメンタリーの「大いなる沈黙」が、日本でもみられるようになるといいなぁということ。 　この本はどこを目指しているのだろう。 　確かに修道院について知識は無かったので、設立経緯は楽しかった。 　しかしながら、著作権の問題なのか、作者のネタバレ防止機能が優秀すぎるのか、「大いなる沈黙を見た前提」で沈黙すると幸せになるといわれており、いまいちよくわからない。 　せめてDVD化と同タイミングで出版してほしかった。