#ピアノはともだち #こうやまのりお #青い鳥文庫 #児童書 #読了 どんな聴衆も魅了するピアニスト辻井さん。彼の魅力ははどこからくるのか。みんなが同じように上手くいくわけじゃないけど、学ぶべきところはたくさんありました。やはり育てるべきは技術だけではなく心なんだなぁ。心豊かに生きたい。

ピアニストの辻井さんの自伝。 子供向けの本なので、分かりやすく、要点が書いてある。 赤ちゃんの頃から音楽に敏感で、2，3歳で音をとってピアノが弾ける。という逸話からまさに天才。 ただ、そんな天才でも、世界に出て、ピアノで戦っていくという事は並大抵ではない事。 それがよく分かる。 視角障害がありながら、お母さんの「なんでもやってみる」という考え方にサポートされて、ピアノを軸に積極的に進んでいく姿に、すがすがしく、力強い、生きる力をもらえる。 また、辻井さんの世界を感じる姿、例えば自然の中にいることが大好きだというシーンで、「今日の風は何色？」とお母さんに聴くところが、本当に芸術家だなと思った。 眼が見えないからこそ、風を色で表現するのだと思うのだけれど、所謂、色彩というものを辻井さんとしてどのように捉えるか、ということを一生懸命考えて、真剣に向き合っているからこそでてくる言葉なのだと思う。 大好きなピアノに向き合い、自分を信じる姿勢から、周りもサポートを惜しまない。 このような好循環が続くことが素晴らしい。 ただ、ここまで来て、やっと世界と戦っていけるんだなと、音楽のトップの厳しさも感じた。