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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2016/03/01 |
JAN | 9784167905651 |
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商品レビュー
3.6
51件のお客様レビュー
最初はカレーライスでお馴染みの重松清さんの本を読んでみたいと思い、桜の表紙とすぐに読めそうな厚さに惹かれて軽い気持ちで手に取った。開くとそれは短編集で、主に東日本大地震をテーマとした身近な人の死と残された遺族の物語だった。私は今年の春に1人で宮城県の石巻市を旅行し、被災地の見学や...
最初はカレーライスでお馴染みの重松清さんの本を読んでみたいと思い、桜の表紙とすぐに読めそうな厚さに惹かれて軽い気持ちで手に取った。開くとそれは短編集で、主に東日本大地震をテーマとした身近な人の死と残された遺族の物語だった。私は今年の春に1人で宮城県の石巻市を旅行し、被災地の見学や伝承館を訪問したばかりだったため余計に心を動かされた。家々や暮らしの拠点が一瞬にして津波に飲み込まれ、更地となった広い石巻と復興で整備され異様なほど綺麗な道は被災後の虚しさを訴えるようだった。亡くなった人たちだけでなく、残された遺族の皆さんはそれと同等、もしくはそれより大きいのではないかと思うほど悲しい思いをされていた現実にふと気付かされた。放射線による後遺症や家族や友人を失った人たちの葛藤など、正解のない悩みにぶつかる姿にかけられる言葉が見つからなかった。私は当時都内に住む5歳児で、地震の記憶はあるものの被災地や被災者のために何か行動を起こすことはできなかった。被災地を訪れ震災について知り、この本を読めたことは私自身が震災と向き合う第一歩なのかもしれない。自然災害は予測も、予防もすることができない。同じようなことが起きたとき1人でも多くの命が失われないように、自分の身を守れるように、被災後の人々の気持ちと暮らしが安心安全なものとなるように今後も自分にできることを探したい。そして、今も尚この苦しみと共に生活されている方々が少しでも生きることに希望を抱けることを祈ります。
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東北震災、福島原発事故のその後に苦しむ人達を描いた短編集。断ち切れない思いが丁寧に描写され心揺さぶられる。苦しみが終わる時は来ないんだろうな。
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東北の大震災をモチーフにして、人々の心情の変化を温かく描いている短編集。被災地の人々の感情には胸がつまる思いがする。ブランコでおまじないを唱えるシーンには感動した。
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