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服従

ミシェル・ウエルベック(著者), 大塚桃(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2015/09/01
JAN 9784309206783

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商品レビュー

3.6

71件のお客様レビュー

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2024/04/05

島国の日本には関係の無い話なんだろうか? 少子化、人口減少、外国人労働者の増加、グローバル化の日本社会の未来は大丈夫か?  日本だって、敗戦当初のインテリゲンチャーの掌を返したような「宗旨替え」を経験している。

Posted by ブクログ

2023/08/30

「服従」(ミシェル・ウェルベック : 大塚 桃 訳)を読んだ。 
うーん、これはまいったな。 
フランス大統領選挙において、ファシストかイスラーム主義者かの選択を迫られるというところから始まる。 
それだけでなはないさまざまな問題を提起する衝撃的な物語となっている。 
主人公が...

「服従」(ミシェル・ウェルベック : 大塚 桃 訳)を読んだ。 
うーん、これはまいったな。 
フランス大統領選挙において、ファシストかイスラーム主義者かの選択を迫られるというところから始まる。 
それだけでなはないさまざまな問題を提起する衝撃的な物語となっている。 
主人公がユイスマンス(あの『さかしま』のユイスマンス!)の研究者であるというところもミソなんだよな。 
本書が問いかけるこれらの重苦しい問題に私は私の中に確たる答えが存在しないことを認めざるを得ない。 
ある登場人物が語るこの部分が印象に残る。(肯定的な意味では決してない)
「『O嬢の物語』にあるのは、服従です。人間の絶対的な幸福が服従にあるということは、それ以前にこれだけの力を持って表明されたことがなかった。それがすべてを反転させる思想なのです。」(本文より) 
「アベンジャーズ」の中でロキが同じようなこと言ってたな。
『ひざまずけ』って。 
《表紙の翻訳者名大塚 桃 より解説者名佐藤 優の方が活字が大きいってなんだ?》

Posted by ブクログ

2022/06/12

欧米のインテリ社会に精通しているわけではないので印象論でしかないのだが、著者の小説はどれも著者自身を含めた西欧のインテリの自虐、もしくは壮大な嫌味が芯になっているのではないかと感じる。本書の結末などは普通に読めばディストピアめいたものにしか思えないが、そこに福音を感じるらしい主人...

欧米のインテリ社会に精通しているわけではないので印象論でしかないのだが、著者の小説はどれも著者自身を含めた西欧のインテリの自虐、もしくは壮大な嫌味が芯になっているのではないかと感じる。本書の結末などは普通に読めばディストピアめいたものにしか思えないが、そこに福音を感じるらしい主人公の存在が描かれており、これはフランスにおけるイスラム政権誕生のリアリティ等とは全く別の次元で、インテリに対する顔面パイ投げ的な諧謔のように受け止めてしまう。

Posted by ブクログ

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