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光圀伝(下) 角川文庫

冲方丁(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2015/06/01
JAN 9784041020494

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光圀伝(下)

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4.2

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2024/03/27

上下巻飽きずに楽しく読めた。戦国の婆娑羅精神の武士が好きで、江戸時代の儒学に染まった武士は好きになれない部分が多分にあったが見直すいい機会になった。何処までが史実で、何処までが虚構かわからないが、後の世につながる流れなど、やはり水戸藩は光圀が持った理想が大いに影響はあったのだろう...

上下巻飽きずに楽しく読めた。戦国の婆娑羅精神の武士が好きで、江戸時代の儒学に染まった武士は好きになれない部分が多分にあったが見直すいい機会になった。何処までが史実で、何処までが虚構かわからないが、後の世につながる流れなど、やはり水戸藩は光圀が持った理想が大いに影響はあったのだろう。最後の解説が筒井康隆だったのは、嬉しかった。

Posted by ブクログ

2023/08/28

 義に生きた男、徳川光圀。「義」というキーワードで幼少期から晩年を見事に描き切っている。儒学の考え方は近代に否定され、旧時代の遺物とされたため、現代の我々からすれば違和感があるものだが、光圀の「義」、物語の中心となる兄の代わりに当主になった不義を兄の子を後継ぎに据えることで克服す...

 義に生きた男、徳川光圀。「義」というキーワードで幼少期から晩年を見事に描き切っている。儒学の考え方は近代に否定され、旧時代の遺物とされたため、現代の我々からすれば違和感があるものだが、光圀の「義」、物語の中心となる兄の代わりに当主になった不義を兄の子を後継ぎに据えることで克服するという考え方は私にはスッと入ってきた。恐らく光圀の負い目に共感できた結果だと思う。高尚な義の根本には人間の本質的な感情があるのではないかと思う。その点では人間が本質的な感情を無視して殺し合いをしていた戦国時代に秩序を取り戻したという点で儒学・朱子学の本当の価値があると思う。  もう1つのメインである藤井紋大夫徳昭の事件。可愛がっていた一番弟子を殺さなくてはならなかった最終盤の光圀の描写も良かった。変に感傷的になるのではなく、淡々と自分が行おうとしていることをなぞっている感じ。藤井の「忠」が光圀の「義」に反していた悲しいすれ違い。お互い分かった上でこうするしかなかったというのが余計悲しさを醸し出す。  そして長生きの宿命だが周囲が立て続けに亡くなっていくのは本当に辛い。特に良き理解者だった妻の泰姫と友・読耕斎の早すぎる死は読者にとってもきつかった。泰姫が描かれたページ数は少ないものの強烈な印象が残り、作者のキャラ描写の上手さを感じる。読耕斎の目指した西山への隠退を光圀が達成したときは非常に温かい気持ちに包まれた。  本作が面白かったのは有名人のオンパレードだったことも大きい。宮本武蔵、沢庵、山鹿素行、渋川春海など政治以外での創作上の接点が非常にワクワクさせられた。

Posted by ブクログ

2023/04/02

上巻の冒頭、なぜあの男を光圀が殺したのか。それが、最後の最後で明らかになる。大義というスケールの壮大さゆえに、これまでの経緯が必要だったのだろう。 私の中では、水戸(茨城)っていうのは何もない地方の街という印象だった。梅が有名であることは知ってたが、その梅や水戸を見る目が変わっ...

上巻の冒頭、なぜあの男を光圀が殺したのか。それが、最後の最後で明らかになる。大義というスケールの壮大さゆえに、これまでの経緯が必要だったのだろう。 私の中では、水戸(茨城)っていうのは何もない地方の街という印象だった。梅が有名であることは知ってたが、その梅や水戸を見る目が変わった本になった。 上下巻と決して少なくないボリュームだが、マンガを読んでるような軽快なシーンも多く、ページをめくる手が止まらなかった。後水尾天皇から手紙が届いたときの仰天する光圀の反応が面白すぎる。また、左近の名言「刀くらいで、女の心が斬れるとお思いにならないで下さい。祟られますよ」も痛快だった。 また、明国再興を図る朱舜水の言葉にも救われる。『一日しにてなるのは紙の城である。百年の歳月をかけるのが石の城である。あなたは一日にしてなるような城を目指すべきではない』。焦りを鎮めてくれる言葉だった。 大義とは何か。この本の根幹であり、よく生きる上で考えざるを得ないもの。光圀に限らず、兄や読耕斎、泰姫などの登場人物から私も学んでいる感触があった。学問の前に、人は皆平等である。たかが世子だし、身体は借り物でいずれ返すものである。学歴も生まれもどこの会社に勤めてるとか自分の立場は関係ない。心が貧者になるほど人と自分を分け隔てる。そんな気がした。私も勉強しよう。未熟な人生観を憂えた光圀が漢学や詩歌に励んだように、世のことをたくさん知っていこう。

Posted by ブクログ

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