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父という余分なもの サルに探る文明の起源 新潮文庫

山極寿一(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2015/02/01
JAN 9784101265919

父という余分なもの

¥220

商品レビュー

4

13件のお客様レビュー

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2021/11/20

父親なんてものはいなくていいんだ、という内容ではない。 他の類人猿にはみられない、人間に特有の(=余分な)社会的役割としての父というものの、起源を探る。 前半、すごく真面目な内容で、一般向けの読み物としての科学エッセイというより、研究・観察の結果を平易な言葉で書いた、専門的分野...

父親なんてものはいなくていいんだ、という内容ではない。 他の類人猿にはみられない、人間に特有の(=余分な)社会的役割としての父というものの、起源を探る。 前半、すごく真面目な内容で、一般向けの読み物としての科学エッセイというより、研究・観察の結果を平易な言葉で書いた、専門的分野の入門書の一歩手前というか、新書に多いレベルと思う。 最後の対談は、ぐっとくだけた雰囲気で楽しい。 類人猿の性行動と育児のあり方、とても興味深かったので、この分野もチェックしていきたい。

Posted by ブクログ

2021/10/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

割と勝手な感想だというのはわかっているが、「父という余分なもの」について書かれているのはほんの一部というタイトル詐欺だった。特に、父親から送られてきた差し入れに混ざっていた本だったからなんか深い意味でもあるのかと思ってたわ… 無かったわ… 内容としてはそこそこ興味深かったが、父という存在についてサル研究から改めて見直してみる、というのではなく、父というテーマを含んでいるサルの研究についてひたすら語るだけの本だった。 プロローグで父親とは云々と紹介した次の章が「直立歩行は舌から始まった」として食事について紹介し始める。えっ?ってなった。そしてそのまま色々な霊長類の家族の仕組み、性、ゴリラの研究などを紹介し続け、終わる。 いや、人類だけが「食物をその場で食べず、持ち帰って分配する」という特殊な行動を取るというのとか確かに… おもしろいな、とはなったけども。 ずっと「違うなぁ…」と思いながら読んでて、読み終わった後は「違ったなぁ…」となった。

Posted by ブクログ

2021/01/29

得した!!解説が鷲田先生だった!!三浦雅士さんとの対談も読み応えあり!!! いつものごとく、フィールドワーク関係の話は興味深いし、今回は人間の営為がいかにゴリラを追い詰めているかにも言及されていて、内戦や経済開発の問題についても考えさせられる。あと、ゴリラは食糧、という現地の人た...

得した!!解説が鷲田先生だった!!三浦雅士さんとの対談も読み応えあり!!! いつものごとく、フィールドワーク関係の話は興味深いし、今回は人間の営為がいかにゴリラを追い詰めているかにも言及されていて、内戦や経済開発の問題についても考えさせられる。あと、ゴリラは食糧、という現地の人たちの認識があることにも度肝を抜かれた。インディージョーンズにそんなシーンがあったような……?あれは猿だっけ?? 人間って何?という疑問が、さまざまな分野で高まっているように感じられる。その背景に、AIの進歩だったり、文化・宗教間の対立だったり、ジェンダーギャップだったりがあるのかな。その辺が知りたくて最近、ずっと山極先生の本を読んでいる。山極先生の著書の魅力は、「人間って何?」という疑問へのヒントを形而上のことではなく、ゴリラという人間の仲間の実見から得た血の通った話として筋を通してくださること。難儀な哲学関係の本と往還しながら読んでいるので、そこに強く惹かれる。 今回の切り口は「父」。結論からいうと、これは人類の文化の根幹をなす重要な装置、ということらしい。しかも、「父」なるものは、配偶者と子からの二重の選択を経てようやく存在が許される、とても脆弱な装置なのだそうな。とすると、その脆弱性を覆い隠すべく儀礼や宗教が発達したってことなのかしら??捨てられないための必死の偽装工作??? で、「人間って何?」の話はコロナの影響への懸念にもつながってしまう。 人類進化の出発点は連帯と共食への願望、そして、対話や会話などの交渉は互いに向かい合うことが基本と本書にはある。この指摘から、コロナがいかに人間の基本と相性が良いか(人間側からは迷惑千万だけど)がよくわかる。禁じられて初めて、それがどれほど大切かが分かるというのはよくある話だけれど、ここまで人間の根幹に関わることだったとは。それを一年とか二年とか、そこそこ長い期間禁じられることが、この後、特に小さな子どもたちにどんな影響を与えるのだろう?

Posted by ブクログ

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