那覇の派遣OLが沖縄産ラム酒を作って代表取締役にまでなったら、サクセスストーリー。実際のモデルがいるし、原田マハもまだ小説家を生業としてない時に「沖縄ウイスキーがいろんな人に飲まれてて、私が小説家としてやっていけてたら、モデルにした本を描いていい？」って言ってて、両方が夢を実現させて本当にこの本が出版されてるの素晴らしすぎる。 伊波まじむのまっすぐさとラムへの情熱に周りの人が心動かされていく様子が爽やかで良かった。ひたむきに頑張ってれば誰かが応援してくれるって思える。果てしない道のりだと思っても、周りの人と協力しながら一つずつ頑張っていけばいいんだよって思える。 沖縄小説は言葉が分かりづらいから読み進めづらい時あるけど、原田マハは何故か読みやすかった。ふりがなで沖縄弁かいてくれてるからかな。 おばあのゴリゴリのうちなーのゴリゴリの沖縄弁がかっこよくて良かった。現地のイントネーションでセリフ脳内再生された。笑 ラストも爽やかで良かったな。島の風に吹かれて育ったサトウキビを、ラムにする。 登場人物もお話自体もとにかく爽やかで前向ける。

那覇のOLが会社のベンチャー制度を使って沖縄産のラム酒を製造販売するようになるという、実話をもとにしたサクセスストーリー。評価は星4.5だったが、作者の原田マハさんのあとがきを読んで星5に。この話を取材した時の原田さんはまだ小説家デビュー前で、その当時に五年後の執筆を約束していたと言う。風が気持ち良さそう。ラム酒が美味しそう。