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春から夏、やがて冬 文春文庫

歌野晶午(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2014/06/10
JAN 9784167901134

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商品レビュー

3.4

97件のお客様レビュー

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2024/03/24

久しぶりの歌野作品。 最初から最後まで暗い世界の中で物語は展開していて鬱々としているのになぜか頁を繰る手がとまらない。 果たしてますみは平田の心を救えたのか?という疑問は残したままだけど、個人的見解てはさらなる苦痛を与えてしまったのではないかと思う。きっと精一杯考えた末の行動...

久しぶりの歌野作品。 最初から最後まで暗い世界の中で物語は展開していて鬱々としているのになぜか頁を繰る手がとまらない。 果たしてますみは平田の心を救えたのか?という疑問は残したままだけど、個人的見解てはさらなる苦痛を与えてしまったのではないかと思う。きっと精一杯考えた末の行動だったのだろうけど。誰も幸せになれなかった途轍もなく悲しい人生を送って人たちのはなし。

Posted by ブクログ

2024/02/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

歌野晶午はいくつか読んだが、そのなかでもこれはあんまり面白くなかった。楽しめなかった。 キャラ造形や展開は良いんだけど、詰めの甘さというか、そうなる?エモいのか?という疑問がわいてしまってダメだった。 死んだ娘と同い年の人間に甘くなる人間臭さや、事故まで仕事人間、事故後は妻を支え、妻を失ってはポッキリ折れて、肺癌でもう生きる気力も無い主人公が得た気力が復讐。しかしそれは仕組まれたもので偽りで、助けたかった彼女が犯人だなんて主人公にとってはショックだろうなあとしか。余計な重圧じゃなかったのかと自分は思った。 そもそも、ますみの頭の回らなさを描いておきながら主人公を騙せる話を創作出来るのがフィクションすぎてダメだった。真実が混ざっていても。 最後の最後にますみの行動のわけを医者目線で語るのもちょっとな。話の構造的に第三者は必須だけど、唐突感がある。 人間ドラマとしての料理の素材は良いし過程も悪くないけど、芯のとこがダメだった。そこを忘れるくらいの強烈な面白さは感じ取れなかった。同作者の他の本のほうが好きだなって感じ。

Posted by ブクログ

2024/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

死が救いであり希望だったはすが、死をもって救われた。偽の真実だとしてもそれを真実と信じたままでいられたら主人公にとっては最良の選択と満足した最期を迎えられる。 じゃあ彼女は?結果的に彼女は「君におすすめのギャンブル」に負けたことになる。大金は手に入らず命も落とした。彼女は賭けをしたんじゃないだろうか?と勘繰りをしてしまう。復讐されるか、赦されるか。主人公が生きることを望んでいた彼女にとって、人殺しの罪で投獄中に死ぬことを彼女は望んだだろうか?作中何度か出てくる自嘲するためのバカという言葉。バカ故に極端なバカな方法をもって救おうとしたのかもしれない。 どちらも孤独でなかったとしたら、少しでも他人と関わる気力や知恵があれば、不条理にさらされることはなかったと思いたい。 ハッピーエンドでありバッドエンドでもある、罪深き者は一人とは限らないんだ。どちらともどうか安らかに。

Posted by ブクログ

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