センター試験始め大学受験に象徴される日本型の詰め込み教育の悪弊については論を待たない。その代替策として一からスタンダードを作るのは骨が折れるが、バカロレアの仕組みは光明のように感じられる。高等教育だけでなく、小中学生向けのカリキュラムも組み込まれていることを知った。実際の授業内容に関しては素晴らしいの一言。2014年出版で、これから認定校を増やしていくというタイミングで書かれているため、最近の状況については他の書籍を探したい。

教育について調べていくうち、国際バカロレアについて興味を持ったので、最初に手に取った本。 実際の教育現場での授業風景などの例もあり、制度のイメージがしやすくなった。 DP資格取得はとても難しそうだけど、同時に真に学ぶ喜びを感じられそうでとても楽しそう。私も、こういう教育を受けたかった！！！と素直に思った。 2014年の本だが、当時の構想のようにまだまだ進んでいない現状、教育システムを変えるのって本当に難しいんだろうなぁと実感した。だが、子どもは待ったなしで成長していく。子どもによりよい選択肢を提示してあげるためにも、国際バカロレアについては引き続き調査していこう。

国際バカロレアについて概要を掴める本。 バカロレアの理念についてはとても共感でき、グローバルエリートというより人格含めた全人教育というところも良い。 気になるのは教科融合型の授業によって基礎的な学力が疎かにならないかということと、教師には高いレベルが求められるだろうなというところ。 2018年までに200校といいつつ実現していないのも、人材難などの背景があるのかもしれない。