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ミッドナイト・バス

伊吹有喜(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2014/01/24
JAN 9784163900063

ミッドナイト・バス

¥220

商品レビュー

3.8

116件のお客様レビュー

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2024/01/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最近伊吹さんの作品をよく手に取ります。 こちらは高速バスの運転手とその家族の物語。 新潟を舞台にしているからか 雪のような静かな印象の作品でした。 出てくる人たちがみんな不器用で なかなか話が進まないところはあるんですが ひとりひとりのことを丁寧に書かれてて 共感しやすく、応援したくなります。 特にこれから築き上げる未来のある志穂と 人生の終わりを意識し始めたリイチのすれ違いが なんとも辛かったです。 常連客に決して恋人とは思われないのも悲しい。 年齢的に志穂の目線になりがちなので 志穂のタイミングの悪さも可哀想でした。。 また、体の不調を訴える美雪の様子も 40代、50代の不調や憂いをとても感じ あぁこれからこういうことが待ってるのか、 こんな風にすれ違ってしまうのだろうかと 思いながら読みました。 あと10年経ってから読むと また違った気持ちになりそう。 美雪が言っていた 昔見た映画や小説で あの時は若い主人公に共感したけど 今は脇の登場人物に感情移入するというのに すごく共感しました ホントみんななかなか 本当のことを話してくれなくて笑 『あれはどうなったんだ??』が 解決しなくてヤキモキすることもありました でも生きるってこういうことかなとも思います。 やっと終盤の終盤にいい流れが来て 最後はスッキリでき、いい読了感でした 『もう一度 人生を前に進ませよう』

Posted by ブクログ

2023/09/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

感想 筆者の作品にいつも感じるのは、細かい心情描写が絶妙で、自分であらすじをまとめ直すとなんだかいつも陳腐になってしまうことだ。 タイトルの通り、深夜バスの運転手が主人公で、穏やかな人である。ミッドナイトが示す通り、話としては明るいものではないが、静寂な深夜に走るバス、包み込むような優しさを感じる物語だった。 各章の最後に深夜バスに乗った人それぞれのショートエピソードをおり混ぜているところも印象深い。 最後でようやくバスは朝に向かって走り出すシーンがあり、明けない夜はないのだ。ということにホッとした。 あらすじ 深夜バスの運転手の利一は、十数年前に離婚し、二人の子供、怜司と彩菜も成人し、独立していた。自分の今後を考えようと東京で出会った一回り若い彼女である志穂を新潟の自宅に招いたところ、東京で働いていたはずの長男の怜司が仕事をやめて家に上がり込んでいたところに出くわす。 それから怜司との生活が始まり、彩菜の子供向けアイドルの手伝い、別れた妻の美雪との出会い、義父の世話、志穂とのすれ違いなど、様々な出来事が去来する。まるで深夜バスのように。

Posted by ブクログ

2023/09/13

「四十九日のレシピ」を読んで、他の作品も読んで見たいと思い今回はこの本を読んでみました。 高速バスの運転手が主人公。 この運転手の関わる家族や身近な人たちのそれぞれの話にもつながっていきます。 話が次々と展開していくので、内容盛りだくさんですが、その行動や言葉なんかに本当の気持...

「四十九日のレシピ」を読んで、他の作品も読んで見たいと思い今回はこの本を読んでみました。 高速バスの運転手が主人公。 この運転手の関わる家族や身近な人たちのそれぞれの話にもつながっていきます。 話が次々と展開していくので、内容盛りだくさんですが、その行動や言葉なんかに本当の気持ちが隠されていたりして、読みながら感情が入ってきちゃいました。 445ページと結構長いですが、いくつかの章に分かれていてとても読みやすかったです。 また違う作品も読みたいと思います。

Posted by ブクログ

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