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座標 吉野源三郎・芝田進午・鈴木正

櫻井智志【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 いりす/同時代社
発売年月日 2014/01/16
JAN 9784886837578

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2014/04/15

「混迷する現代、思想家古在由重を縦軸に、吉野源三郎、芝田進午、鈴木正を横軸に、真理のベクトルを模索する」という副題がついている。その視点に共鳴して本書を手にとった。結果は、志だけが先走りして、なんら学問的な貢献のない本だった、という感想しか持てなかった。 全ての章に、読書感想文...

「混迷する現代、思想家古在由重を縦軸に、吉野源三郎、芝田進午、鈴木正を横軸に、真理のベクトルを模索する」という副題がついている。その視点に共鳴して本書を手にとった。結果は、志だけが先走りして、なんら学問的な貢献のない本だった、という感想しか持てなかった。 全ての章に、読書感想文以上の厳密さはなかった。所々断定口調の文章があるが、根拠となる引用がされていない。たとえこの本が啓蒙書を意図して書かれているとしても、それならばなおこそ、重要な所は本人の肉声(引用)をもって証明するべきだろう。 吉野源三郎は纏まった書物を著さなかった。彼の本領は「君たちはどう生きるのか」などの啓蒙書にあるのではなく、「世界」等の編集を通じて、目的を明確にした世論形成にあったと私は思う。また、それを雑誌の構成、後書きなどで証明することは、日本思想史に貢献することだろうと思う。それは、これからの若手がやってくれないかと私は期待する。 その場合、芝田進午のように、決して研究室にこもることなく、実践的唯物論の立場から、是非とも研究を纏めて欲しいものだ。序でに芝田進午の方法も、何処に優位性があり、何処に壁があったのか明らかにすることは、これからの日本の民主運動に大きな貢献をすることだろう。 古在由重の本格的な評論もまだ作られていない。これも待たれる。鈴木正については、ほとんど知らなかったので、なんとも言えない。 また、これらの思想家を概観して、国民統一戦線の展望を書いている。古在由重にしても、吉野源三郎にしても、この分野での思想的貢献は大だと私は思っていたので、どういうことを書いているのか、注目した。残念ながら、これも感想文の域を出なかった。彼らが何を大切にし、何処でつまづいたのか、きちんと明らかにしないとこれからの課題は明確にならない。円卓会議が大事だ、なんてことは誰でも言える。 2014年4月5日読了

Posted by ブクログ

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