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資本主義という謎 「成長なき時代」をどう生きるか NHK出版新書

水野和夫, 大澤真幸【著】

定価 ¥946

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 NHK出版
発売年月日 2013/02/08
JAN 9784140884003

資本主義という謎

¥110

商品レビュー

4

29件のお客様レビュー

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2022/09/30

「資本主義」の根源的な発生にまで遡って対談する本書の内容には、ちょっと衝撃を覚えた。果たして「資本主義の終焉」が来るのだろうか。 本書は歴史解釈の本かとも思うが、こう言う視点もあるのかと新鮮に思える。 「資本主義は限られた割合の人にしか成立し得ない」「15%対85%」とは驚きつつ...

「資本主義」の根源的な発生にまで遡って対談する本書の内容には、ちょっと衝撃を覚えた。果たして「資本主義の終焉」が来るのだろうか。 本書は歴史解釈の本かとも思うが、こう言う視点もあるのかと新鮮に思える。 「資本主義は限られた割合の人にしか成立し得ない」「15%対85%」とは驚きつつも納得の思いも持つ。確かに世界中のすべての国が先進国に到達する風景は想像し難い。そもそもエネルギーも環境も持たないだろう。 16世紀のイギリスの歴史から「新興国が先進国に追いつくとデフレが始まる」とは衝撃、これは法則として成立するのだろうか。いろいろと考えさせられた。 本書は2013年の発行だが、時が過ぎた現在でこそ説得力をもつ内容だと思えた。

Posted by ブクログ

2020/09/27

資本主義という謎 (NHK出版新書 400) (和書)2013年10月14日 00:37 水野 和夫, 大澤 真幸 NHK出版 2013年2月7日 格差を絶えず付け続ける運動が資本主義である。 それに対し格差を解消することを目指す平等と平和の哲学がある。 資本主義の中から...

資本主義という謎 (NHK出版新書 400) (和書)2013年10月14日 00:37 水野 和夫, 大澤 真幸 NHK出版 2013年2月7日 格差を絶えず付け続ける運動が資本主義である。 それに対し格差を解消することを目指す平等と平和の哲学がある。 資本主義の中から格差を解消する対抗運動が生まれることは考えづらい。それは資本主義自体が格差をつくる永久運動としてしか存在意義がないからである。やはり理念を明確に持つことが不可欠であると思う。 〈理念)=〈格差の解消としての平等と平和の運動又はシステム〉 柄谷行人さんの交換様式がカール・ポランニーから来ていることを知った。互酬性、再分配、商品交換である。第四象限は格差の解消を目指すものである。そしてこういった象限による様式はプルードンから来ていることは知っていた。柄谷さんはこういったことを踏まえた上で格差の論理である〈資本主義=国家=ネーション〉に対し明確にそれらのつくる格差を解消しようとする平等であり平和の理念を示している。 この本の資本主義への対抗運動の論理には物足りなさを感じたがそれを補う意味でノーム・チョムスキーや柄谷行人が有益でした。

Posted by ブクログ

2020/01/05

資本主義の来歴と、それが現在陥っている問題、そして資本主義の後にやってくる時代の展望について、エコノミストの水野和夫と社会学者の大澤真幸が語っています。 おおむね大澤がみずからの立場を示しながら水野の考えをたずねるというかたちで議論が進められており、とくに後半ではそうした傾向を...

資本主義の来歴と、それが現在陥っている問題、そして資本主義の後にやってくる時代の展望について、エコノミストの水野和夫と社会学者の大澤真幸が語っています。 おおむね大澤がみずからの立場を示しながら水野の考えをたずねるというかたちで議論が進められており、とくに後半ではそうした傾向を強く感じました。ただし資本主義の形成について語りあっているところでは、「蒐集」というキーワードを用いて資本主義の形成から現代の状況までをつらぬく本質を見ようとする水野に対して、大澤が資本主義の形成が世界史において逆説的な性格をもっていることを強調するなど、意見の対立が見られます。ただし、両者ともみずからの立場を提示するにとどまっており、対決にいたることは回避されています。本書の目的が、サブタイトルの示すように「「成長なき時代」をどう生きるか」ということであり、あまりこうした対立点にこだわってもしかたがないという判断なのかもしれませんが、個人的には大澤の世界史のとらえかたを実証的な観点から検証するような試みがあってもよいのではないかという気がします。 大澤独自の世界史の見方は興味深いものですが、こうして水野の議論と対照させてみると、やはりアクロバティックなもののように見えてしまいます。理論社会学の観点に立つ大澤と、文明論的な視座から資本主義を理解しようとする水野の観点のちがいが闡明に現われているように感じました。

Posted by ブクログ

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