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真実への盗聴
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真実への盗聴
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商品レビュー
4
16件のお客様レビュー
現代のワクチン騒動に通じるテーマ。 ちょっとスティーブン・キングのファイアースターター(炎の少女チャーリー)を彷彿させる超能力もの。 このお話は味わいは絶品だった。
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近未来の遺伝子操作を描いたSFサスペンス。全5章。 * * * * * 基本となるのは遺伝子治療なのですが、能力増強(もう改造人間レベル)まで話は及びます。 また、高齢者の健康長寿化も検討されていて SF 作品としての朱野さんの気合いが感じられます。 さ...
近未来の遺伝子操作を描いたSFサスペンス。全5章。 * * * * * 基本となるのは遺伝子治療なのですが、能力増強(もう改造人間レベル)まで話は及びます。 また、高齢者の健康長寿化も検討されていて SF 作品としての朱野さんの気合いが感じられます。 さらに就職氷河期によるブラック企業の横行の他、少子高齢化による年金制度破綻など、現代で不安視されているネタまで盛り込んだ興味深い設定は、さすが朱野さんです。 しかし小春の人物設定は、主人公としては弱いように思います。 千沙と2人足したとしても主役に耐えうる存在感が不足しているのではないでしょうか。 また、潜入するASSの秘密結社ぶりや首魁の友原、黒幕の黒崎 ( 言動だけでなく名前まで、いかにも黒幕っぽい ) などのスタンスが中途半端で、緊迫感を感じさせるほどの不穏さが足りません。 結果、サスペンスとしての魅力に欠けているように感じました。 まだデビュー間もない頃の作品であり、その後の活躍はよく知るところなので、☆3つにしました。
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+++ 結婚して間もない七川小春は、勤め先のブラック会社を退職した。高齢化が進み年金負担が激増する社会で、小春は寿命遺伝子治療薬「メトセラ」を開発したアスガルズ社の採用に応募する。 じつは小春は19年前に受けた遺伝子治療の副作用で、聴覚が異常に発達していた。その秘密を知るアスガル...
+++ 結婚して間もない七川小春は、勤め先のブラック会社を退職した。高齢化が進み年金負担が激増する社会で、小春は寿命遺伝子治療薬「メトセラ」を開発したアスガルズ社の採用に応募する。 じつは小春は19年前に受けた遺伝子治療の副作用で、聴覚が異常に発達していた。その秘密を知るアスガルズ社の黒崎は、「メトセラ」の製品化を阻もうとする子会社に、小春をスパイとして派遣する。 +++ はっきりと時代は書かれてはいないが、どうやら近未来の物語のようである。遺伝子治療、年金破綻、格差拡大、極端な少子高齢化、そして、サプリメントのように気軽に服用できるという触れ込みの延命薬の実用化。どの要素も、本当にすぐそこまで迫ってきているような恐ろしさが、足元からひたひたとせり上がってくるような気がする。人としての幸せとはなんだろう、と考えさせられてしまう一冊である。
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