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苦役列車 新潮文庫
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苦役列車 新潮文庫

西村賢太【著】

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苦役列車 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2012/04/20
JAN 9784101312842

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商品レビュー

3.5

317件のお客様レビュー

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2020/02/28

『女性が読めば』

貫多クンに対する女性の解答が知りたい。

クラシカルなMK

2025/04/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

髭男爵 山田ルイ53世さんが、youtubeで紹介されているところを拝見し購入。「美談の着地」をあらゆるものに見出したくなる自分は確実にいて、それに対する少しの解毒薬として良い作品だった。

Posted by ブクログ

2025/04/09

西村賢太の代表作にして、芥川賞受賞作。 北町貫多は、中学を卒業後、高校もいかずに実家を飛び出し、当面の生活費をまかなうために港湾での日雇い人足として働いていた。 日当5,500円で過酷な労働に勤しんでは、その金を安酒と安風俗に使い込んでしまう。 貫多は、そんな何も積み上がらな...

西村賢太の代表作にして、芥川賞受賞作。 北町貫多は、中学を卒業後、高校もいかずに実家を飛び出し、当面の生活費をまかなうために港湾での日雇い人足として働いていた。 日当5,500円で過酷な労働に勤しんでは、その金を安酒と安風俗に使い込んでしまう。 貫多は、そんな何も積み上がらない日常に危機感を持ちながら、自分の不運を嘆き、社会の不公平さを呪い、自らの自堕落さを嫌うのだが、相も変わらず同じ日常を繰り返すのだった。 そんなある日の港湾での勤務で、大学生の日下部に出会う。 日下部は貫多と同じ歳ながら、スポーツで鍛えた身体と端麗な容姿を持つ青年だった。 貫多は日下部に好意を寄せ、親交を深める。日下部は他に友達もいない貫太にとって、唯一の親しい親友になった。 日下部に感化され、貫多は真面目に働くようになり生活は好転し始める。 しかし、些細なことから日下部と口論になり、暴言を吐いてしまったために疎遠になる。また、港湾でも社員と揉め、出禁を言い渡される。 このような悲惨な状況になったところで第一部が終わる。 第二部『落ちぶれて袖に涙のふりかかる』では、中年になった貫多が売れない私小説作家として生計を立てている姿が描かれる。 以上があらすじ。 本作は私小説に分類される通り、作者西村賢太自身の経験を基に創作されている。 貫多は小学生の時に父親が性犯罪者となり、厭世的な性格と自暴自棄な考え方になってしまった。 短気で無愛想、無思慮で無遠慮、怠惰でありながら、周りの人を馬鹿にして生きている。 それ故に彼女もおらず、友人すらいない。 著者が同じ状況を体験していただけに、この描写にリアリティがあり、読み手に重いショックを与える。 本作の最大の魅力は、貫多が苦しみ、しかし強かに人生を生き抜いてゆく様を味わうことができる点にあるだろう。 貧困と孤独にあえぎながらも自尊心を持ち続け、最底辺で前向きに足掻いている。 この没落は決して我々と無関係ではない。可能性の程度はあれど、等しく起こり得ることであり、だから同情と興味を誘われるのだ。 巻末の石原慎太郎による解説が秀逸。

Posted by ブクログ