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幕末時そば伝 実業之日本社文庫

鯨統一郎【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 実業之日本社
発売年月日 2011/12/03
JAN 9784408550589

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幕末時そば伝

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商品レビュー

3.4

30件のお客様レビュー

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2022/08/09

タイトルの面白さに、うっかり買ってしまった。古典落語が好きで、この物語の素材となった噺は何回となく聴いたものだ。それだけに、ただ単に噺をなぞるだけの物語になっては興ざめだと思った……のだが、その心配は杞憂だった。うかうかと幕末の日本の動乱が、異譚という形で古典落語と融合させている...

タイトルの面白さに、うっかり買ってしまった。古典落語が好きで、この物語の素材となった噺は何回となく聴いたものだ。それだけに、ただ単に噺をなぞるだけの物語になっては興ざめだと思った……のだが、その心配は杞憂だった。うかうかと幕末の日本の動乱が、異譚という形で古典落語と融合させている。そしてまた、古典落語を演じる現代の噺家によっては、今風のギャグを江戸・明治の話に違和感なくスルっと入れるように、著者も同じことをしており、うっかり読み進めた後でニヤリとさせてくれる。

Posted by ブクログ

2020/02/29

http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2011/12/post-8015.html

Posted by ブクログ

2020/02/11

ざっくり言ってしまうと古典落語をベースにした連作短編集。 でもベースの落語を知らなくても全然受け入れOKな作品。一話一話はそれぞれのタイトルにある古典落語のあらすじをなぞった体で一話ごとにちゃんと落ち(サゲ)がある安心感。 更に一話目に登場する粗忽長屋の住民が各話に絡んでくる連作...

ざっくり言ってしまうと古典落語をベースにした連作短編集。 でもベースの落語を知らなくても全然受け入れOKな作品。一話一話はそれぞれのタイトルにある古典落語のあらすじをなぞった体で一話ごとにちゃんと落ち(サゲ)がある安心感。 更に一話目に登場する粗忽長屋の住民が各話に絡んでくる連作短編の形式をとっている。呆れるくらいネジが外れ気味な粗忽長屋の住民の軽妙な掛け合いが全編を通して笑いを誘う。 更に更に、誰もが知る江戸幕府末期の幕末から大政奉還に至る歴史的転換点を大ボラを吹きながら壮大に物語る(もちろんフィクション)。 ホントなんとも贅沢な創りである。有栖川有栖氏の解説にもある『サービス精神が豊か』な鯨統一郎を気軽に味わえる一冊。

Posted by ブクログ

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