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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | NHK出版 |
発売年月日 | 2011/11/09 |
JAN | 9784140883648 |
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「なぜ?」から始める現代アート
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「なぜ?」から始める現代アート
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3.6
16件のお客様レビュー
現代アートという不明瞭な枠組みを、現代アートという言葉の成り立ちから紐解いていく。 それぞれの作家が様々なメディウムを通して、色々な事を表現しているが、全て説明出来るものでもないし、理解できるものでもない。 解釈を鑑賞者に委ねている作品も多い。 作品から何かを感じ、そして分からな...
現代アートという不明瞭な枠組みを、現代アートという言葉の成り立ちから紐解いていく。 それぞれの作家が様々なメディウムを通して、色々な事を表現しているが、全て説明出来るものでもないし、理解できるものでもない。 解釈を鑑賞者に委ねている作品も多い。 作品から何かを感じ、そして分からないを楽しめばいい。
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本書は2011年11月に発行されました。現代アートを代表するアーティストの作品を紐解きながら、文章が進んでいきます。発行されてから既に10年が経っていますので、日本でも個展が開かれるなどすっかり有名になっている方々ばかりです。現代アートをジャンルとして括ってしまっていいのか疑わし...
本書は2011年11月に発行されました。現代アートを代表するアーティストの作品を紐解きながら、文章が進んでいきます。発行されてから既に10年が経っていますので、日本でも個展が開かれるなどすっかり有名になっている方々ばかりです。現代アートをジャンルとして括ってしまっていいのか疑わしいですが、鑑賞するのに敷居が高いと感じることもある現代アートの見方のヒントが詰まっています。 そして、最後まで読むとタイトルの意味が実感できます。この「なぜ?」は作品に向けられるだけのものではありません。どうしても、作者が作品に込めた意味とか、作った理由とか、そんな「なぜ?」に気を取られてしまいがちです。けれども、もっとシンプルな「なぜ?」があります。なぜ、私はこの作品の前で立ち止まっているのだろうか。それは作品を通して自分に向けられる「なぜ?」です。ひとまず、作家本人のことは忘れてしまいましょう。純粋に作品が投げかけてくる何かを受け止めて、投げ返し、また飛んできたら受け止める。その体験を繰り返すことが、現代アートの私のオリジナルの鑑賞につながるのではないかと、本書から読み取りました。 ただし、これを私だけの読み方かもしれません。でも、現代アートはみんなと同じ答えを求めなくていいのでしょう。私だけの世界を掘り下げること、そう考えると現代アート鑑賞も気が楽になるはずです。ときおり、読み返してみたい本です。
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東京都現代美術館のチーフ・キュレーターを務める著者が、現代アートのさまざまな作品を紹介するとともに、その魅力をわかりやすく読者に解説している本です。 最初の章は「日本画の遺伝子」というタイトルになっており、日本と西洋の肖像画を対比することで「身体―知性―自然が一体になっていく日...
東京都現代美術館のチーフ・キュレーターを務める著者が、現代アートのさまざまな作品を紹介するとともに、その魅力をわかりやすく読者に解説している本です。 最初の章は「日本画の遺伝子」というタイトルになっており、日本と西洋の肖像画を対比することで「身体―知性―自然が一体になっていく日本と、これらがすべて対立項となっている西洋」という枠組みが示されています。この枠組みそのものは、著者自身も認めているようにかなり図式的な考えかたですが、著者は「村上隆が日本画から学んだもの」へと解説を進め、さらに「西洋美術史のなかで長らく一枚岩だった、自然を克服するという対立構造的なモダニズムはもはや過去のものとなりつつあります」と述べています。こうした解説はいささか平板にも感じられるものの、現代アートに触れる読者に対してひとつの枠組みを示し、そこから作品について考えることのできるような視点をはっきり示しているという意味では、入門書の役割を果たしている本だといえるように思います。 本書とおなじく新書形式で書かれた現代のアート入門書としては、山口裕美『現代アート入門の入門』(2002年、光文社新書)がありますが、そちらは現代アートをとりまく状況などにも説明がおよんでおり、本書とはちがった切り口の入門書になっています。もちろんどちらも有益な内容ですが、どちらかというと、本書のほうがオーソドックスな入門書といえるのではないでしょうか。
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