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朴 百年文庫91

木山捷平, 新美南吉, 中村地平【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ポプラ社
発売年月日 2011/09/14
JAN 9784591121795

¥715

商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

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2023/08/19

朴とは素朴の朴なのか?新美南吉の『嘘』ではまさに素朴の正反対のような少年が主人公である。本書のタイトルは意味深、というかよくわからない。61/100

Posted by ブクログ

2021/07/19

「耳かき抄」 妻とのやりとりなど、おかしい。 思わず笑ってしまう。 どうということもない日常の描写の様で、その中には不可解さや滑稽さが潜んでいる。 それが、物語の核となり、優しく明るい熱を発している。 そんな風に感じた。 どうこういう話ではない、かもしれない。 しかし、人間の生活...

「耳かき抄」 妻とのやりとりなど、おかしい。 思わず笑ってしまう。 どうということもない日常の描写の様で、その中には不可解さや滑稽さが潜んでいる。 それが、物語の核となり、優しく明るい熱を発している。 そんな風に感じた。 どうこういう話ではない、かもしれない。 しかし、人間の生活を愛おしみたくなるような、心が和むような、素直さを感じる言葉運びだった。 「嘘」 少し前に、青空文庫で読んだ作品。 その時は、嘘をついてしまう太郎左衛門に注目して読んだ。 今回は、彼を見つめる久助の視線と心の揺れ、観察力、真っ直ぐな心にひかれた。 嘘を言う太郎左衛門すら、ありのまま理解しようとする視線。 そして、その立場から太郎左衛門を見ると、確かに彼はわけのわからぬ奴だけれど、全くの嘘つきでは無いのではないか、と思えるような気分になってくる。 太郎左衛門はなぜだか嘘をつく。 しかし、そこにはなにか、彼なりの真実があるのかもしれない、と思えるような、「悪」と決めつけきれない、割り切れない思いがするのだ。 少なくとも、彼の言葉の一部分には、なにかしらの真実なり思いなりがあるのかもしれない、という、捉えられなさからくる、久助の不安と混乱を感じる。 だからこそ、久助が最後にたどり着いた真実は、この先、久助自身を大きく豊かに成長させる糧となるのだろう。 今回は、そんなふうに読めた。 「南方郵信」 村の人々の、素朴な生活。 それぞれのキャラクターが融合した世界。 それぞれの居場所がある世界。 最後に広がる村の景色は、そこに住むすべての人々とその営みを受け入れて、穏やかに続いていく、時の流れを思わせる。 本当に人に必要なものは、実はとてもシンプルなのだろう。 そういう思いがわきあがった。

Posted by ブクログ

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