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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2011/08/30 |
JAN | 9784101181912 |
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ローマ人の物語(41)
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ローマ人の物語(41)
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商品レビュー
4
39件のお客様レビュー
頑張っていたスティリコを殺してしまった。 なんかここまで来るともう好きだったローマはいないので、アラリックやってしまえという感じで読めました。
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いよいよ西ローマが、というより真のローマ帝国が終わりを迎える。自由の象徴のローマが西ゴート族のアラリックに劫掠された。復活の最後の頼みのスティリコを、くだらない利己心や権力争いから死に追いやる皇帝、元老院。キリスト教を唯一宗教とした時点で、すでに滅亡の始まりだった。残った東ローマ...
いよいよ西ローマが、というより真のローマ帝国が終わりを迎える。自由の象徴のローマが西ゴート族のアラリックに劫掠された。復活の最後の頼みのスティリコを、くだらない利己心や権力争いから死に追いやる皇帝、元老院。キリスト教を唯一宗教とした時点で、すでに滅亡の始まりだった。残った東ローマは、すでにパクスロマーナを謳歌した本当のローマ帝国ではないが、これから厳しい敵が待ち受ける。
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紀元前700年代から始まるローマ世界ですが、紀元395年のテオドシオス帝の亡き後、東と西に兄弟で分担する統治システムが、東ローマ帝国と西ローマ帝国に別れていきます。息子二人の面倒は将軍だったスティリコに託していました。彼の出自は「ローマ化した蛮族」でしたが、「最後のローマ人」と形...
紀元前700年代から始まるローマ世界ですが、紀元395年のテオドシオス帝の亡き後、東と西に兄弟で分担する統治システムが、東ローマ帝国と西ローマ帝国に別れていきます。息子二人の面倒は将軍だったスティリコに託していました。彼の出自は「ローマ化した蛮族」でしたが、「最後のローマ人」と形容されるように、政治、軍事面ともに実力があり、“男が惚れ込む男”のタイプでした。 この時代、帝国は周りからの侵攻の脅威に晒されていましたが、皇帝の死後、西ゴート族が早速南下してきます。「それはまるで、雪崩であり津波だった」と筆者は形容しているように暴力的なものでした。確かに民族の移動などという教科書で習った生易しいものではないと実感しました。殺戮と略奪を繰り返す非文明の民を率いていた男は、アラリックでした。この西ゴート族は東ローマ帝国領に向かい、この脅威を恐れた東の無能な皇帝は、相手の要求に屈し、公式にアラリックを軍司令官に任命してしまいます。それは脅せば屈するという風潮が他の蛮族にも及ぶ危機をはらんだものでした。 この後、スティリコはアラリックとの同盟交渉を公にして元老院を召集、多額の報酬と引き換えに帝国の防衛を任せることにします。この“毒をもって毒を制す”やり方は、元老院に蛮族に支配されてきたという苦い思いを起こさせ、スティリコへの敵意となります。結局、東ローマ帝国皇帝が死去したきっかけを発端に、彼は国家反逆罪で死刑になるという全く報われない末路を迎えるのでした。筆者は「人間の運・不運は、その人自身の才能よりも、その人がどのような時代に生きたか、の方に関係してくる」と表現していますが、私もそれに納得します。戦争の時代に生きた人々にはこのように、優秀であっても報われない人々が数えきれないほどいただろうと… その後410年、帝国はアラリックに同盟協約時の金の支払いの履行を求められ、ローマを封鎖されます。この恐喝に成功したアラリックは、再び首都を占領、いわゆる「ローマ劫掠」に成功。数多くの人がローマを離れます。800年もの間、世界の中心的な役割を担ってきたローマの面影は消えてなくなりました。
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