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新・堕落論 我欲と天罰 新潮新書

石原慎太郎【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2011/07/15
JAN 9784106104268

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商品レビュー

3.4

101件のお客様レビュー

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2022/02/13

石原慎太郞(1932~2022年)は、一橋大法学部卒、作家・政治家。大学在学中にデビュー作『太陽の季節』で芥川賞を受賞し、「太陽族」が生まれる契機となったほか、弟の石原裕次郎は同作品の映画化によりデビューした。1968年から政界に転じ、参議院議員(1期)、衆議院議員(通算9期)、...

石原慎太郞(1932~2022年)は、一橋大法学部卒、作家・政治家。大学在学中にデビュー作『太陽の季節』で芥川賞を受賞し、「太陽族」が生まれる契機となったほか、弟の石原裕次郎は同作品の映画化によりデビューした。1968年から政界に転じ、参議院議員(1期)、衆議院議員(通算9期)、その間、環境庁長官、運輸大臣、日本維新の会代表、共同代表、次世代の党最高顧問を歴任。また、1999~2012年には東京都知事(当選4回)を務めた。2022年2月1日逝去(89歳)。 本書は、「日本堕落論 このままでは日本は沈む」(「文藝春秋」2010年12月号)と「仮想と虚妄の時代 援助交際と純愛」(同2005年5月号)に大幅加筆・改稿し、2011年7月に出版されたものである。 私は、本書の出版直後に入手し通読していたが、先日石原氏が死去したことから、今般書棚から引っ張り出し、(通読したときに線を引いた箇所を)飛ばし読みしてみた。 まず、石原氏は、2011年3月の東日本大震災直後に「天罰」と発言して批判を浴び、本書の序章でもそれについて触れ、「・・・一部の人々の誤解と顰蹙を買いましたが、その折りの発言は、ことの大きさにたじろぎ国家としてこれをどう受け止めるかを思ってのことでしたが。」、「直接の被害を受けた方々にとっては胸にも刺さる言葉と感じてお詫びしましたが、しかしなおあの言葉が表象するように・・・」と書いているのだが、何と弁解しようと、「天罰」という言葉を使う必然性は全くなく、到底受け入れることはできない。(根本的に反省していないことは、本書の副題に「天罰」という言葉を使っているのを見てもわかる) 本書の内容については、石原氏が語っているのは、第1章で日本及び日本人の真の自立の必要性(そのための、憲法の修正や核兵器の保有)、第2章で人間の真の関わりの重要性(IT技術の進歩等による人間関係の希薄化への危惧)であるが、私は、基本的には国際協調主義、多様性重視のスタンス(いわゆる「リベラル」)ながら、それでも、現実論として国益をどう守るか、また、テクノロジーの進歩(AIや生命工学等)と人間性の維持をいかにして両立させるのかなどには強い関心を持っており、そうした観点からは、同意できる部分もある。 どんな本にしても、(自然科学などを扱ったものでもなければ)著者の主張を自分の中で咀嚼すればよい(する必要がある)のだが、そのようなスタンスで向き合うなら、本書も一読する意味のある一冊と言えるだろう。 (2011年8月了)

Posted by ブクログ

2021/08/02

略歴を見て今さらですが、てっきり逗子生まれかと思いきや神戸生まれだったのですね。 本書は「センチメント」「~そうな」や「ありますまい」など慎太郎節全開です。作家でありながら、政治家でもあった「行動の人」ですが、弁が立つゆえにか、驕りからくる不用意な発言も多く、恰好のマスコミの餌食...

略歴を見て今さらですが、てっきり逗子生まれかと思いきや神戸生まれだったのですね。 本書は「センチメント」「~そうな」や「ありますまい」など慎太郎節全開です。作家でありながら、政治家でもあった「行動の人」ですが、弁が立つゆえにか、驕りからくる不用意な発言も多く、恰好のマスコミの餌食となっていました。とはいえ、国家のあるべき姿に拘泥し私利私欲から縁のない身ぎれいさは、政治家としてもっと評価されるべき人でしょう。 本書は、政界に入って世直しをするはずだった人間の奮闘記、もしくは敗北宣言的な側面も垣間見える「遺書的」内容となっています。ここで、批判されているのは、官僚、政治家、国民すべてです。国益をよりも省益を優先する役人根性に怒り、下野に降り反省したかと思いきや選挙に勝つと元の木阿弥の自民党のいい加減さを嘆き、戦後一方的に押し付けられた憲法議論さえ忌避する国民に呆れ、物欲・金銭欲・性欲に毒された世の中を憂える。そして今にして思えば、彼が政治家としても、自身の信念や信条を曲げず一匹狼として活躍できる類まれな人材だったことがよくわかる。 例えば、本書で指摘されている国家の会計制度が単式簿記のため、財務諸表がなく税金の使途が国民には開示されないという問題1つとってみても、なぜマスコミや野党が一致団結して複式簿記に変更させないのか不思議です。これなど結局、与野党馴れ合いで「国民によらしむべし、知らしむべからず」的な驕った政治の象徴でしょうに。(慎太郎節) 10年前発売の書ですが、現時点では年齢的にも本当に「遺書」になりかねない男の言葉に是非耳を傾けてください。 著者:1932年神戸市生まれ。一橋大学卒。55年、大学在学中に執筆した「太陽の季節」で第1回文學界新人賞を、翌年芥川賞を受賞。『化石の森』(芸術選奨文部大臣賞受賞)、『生還』(平林たい子文学賞受賞)、ミリオンセラーとなった『弟』や2016年の年間ベストセラーランキングで総合第1位に輝いた『天才』、『法華経を生きる』『老いてこそ人生』『子供あっての親―息子たちと私―』『男の粋な生き方』『凶獣』『救急病院』『老いてこそ生き甲斐』『新解釈現代語訳 法華経』など著書多数。

Posted by ブクログ

2020/12/12

戦前・戦後にかけて活躍した無頼派のマルチ作家・坂口安吾の「堕落論」は、敗戦直後の混乱で途方に暮れた日本人に、迷うことなく「生きよ堕ちよ」と語りかけ、明日への希望を示した名著。そこでは日本人の勤勉性・道徳性が謳われているのだが、同じ作家でもある石原氏の「新・堕落論」は日本人の劣化を...

戦前・戦後にかけて活躍した無頼派のマルチ作家・坂口安吾の「堕落論」は、敗戦直後の混乱で途方に暮れた日本人に、迷うことなく「生きよ堕ちよ」と語りかけ、明日への希望を示した名著。そこでは日本人の勤勉性・道徳性が謳われているのだが、同じ作家でもある石原氏の「新・堕落論」は日本人の劣化を憂い、人間としてまっとうな物の考え方を取り戻せと呼びかけている。戦後ずっとアメリカに守られ続けているという「幻想」ですっかり平和の毒に侵された日本は、もはや一人前の独立国としての自覚も気概も失っていると警鐘を鳴らす。押し付け憲法を粛々と守り続け、一字一句も修正出来ぬ民族の資質とは一体何なのか? 仮に日本が核兵器を持っていたなら北朝鮮による拉致や、アメリカかが仕掛ける経済戦争、中国による領海・領土侵犯などは無かったという主張は一読に値する。「平和がラブコールだけで達成されるなら安いもの」という強烈な皮肉を、今の日本人は決して笑い飛ばすべきではない。

Posted by ブクログ

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