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女子高生コンクリート詰め殺人事件 草思社文庫

佐瀬稔【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 草思社
発売年月日 2011/04/13
JAN 9784794218186

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女子高生コンクリート詰め殺人事件

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商品レビュー

2.8

15件のお客様レビュー

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2017/03/02

昭和63年11月25日夜、アルバイト先から帰宅途中に突然連れ去られた女子高生は、その後長期間にわたる監禁生活を強いられ、凄まじい暴行の末に命を絶たれた。 遺体はコンクリート詰めにされ捨てられた。 犯人は4人の少年。 監禁生活の最中に10名を超える人間が暴行に加わっていたとされる。...

昭和63年11月25日夜、アルバイト先から帰宅途中に突然連れ去られた女子高生は、その後長期間にわたる監禁生活を強いられ、凄まじい暴行の末に命を絶たれた。 遺体はコンクリート詰めにされ捨てられた。 犯人は4人の少年。 監禁生活の最中に10名を超える人間が暴行に加わっていたとされる。 こんな悲惨な結末になる前にどうにか出来なかったのか。 純粋な疑問がわいてくる。 監禁されていた場所は人里離れた廃墟などではない。 住宅地に建つ一般住宅である。 しかも、犯人である少年の両親も同居していた。 にも係わらず、誰にも救いだされることなく女子高生は命を奪われた。 少年犯罪が起きたとき、必ず言われるのは育ってきた家庭の環境である。 両親の育て方が悪かったのでは?とメディアは騒ぎたてる。 すべての少年犯罪が親のせいにされたら堪ったものではないだろう。 けれどこの事件の場合はどうなのか? 裁判ではいろいろと理由をつけていたようだけれど、結局のところ、この両親は息子の暴力が怖くて踏み込めなかったということだと思う。 子どもの生活のすべてを親が把握しているはずがない。 それはあたり前のことだし、格別珍しいことでもないだろう。 しかし、同じ家の中に長期にわたって監禁されていたことに気づかないはずがない。 何らかの不自然さ、違和感を感じていたはずだ。 それでも彼らは見て見ないふりをした。 殺害までは予想出来なかっただろうが、不穏な空気に反応して行動していれば・・・と思う。 この事件でサブリーダー格だった少年は、出所後ふたたび事件を起こし監禁致傷罪で逮捕されている。 冒頭に書いた裁判官の言葉は、彼には少しも届いていなかったようだ。 何しろ、「女子高生コンクリート詰め事件」を一種のハクのようにひけらかしていたと言うのだから。 少年法が厳罰化するひとつのきっかけになった事件である。 家に帰るために自転車をこいでいたひとりの女子高生。 退屈していた少年たちの目に留まったことが彼女の運命を変えてしまった。 長く辛い時間の果てに待っていたのは無惨な死。 やりきれない。こんなことが許されていいのか・・・と思う。 現実には4人ともすでに出所して社会復帰をしている。 もしかしたら家庭を持って親となっているかもしれない。 死んだ者の時間は永久に動くことはない。 けれど、犯人たちの時間はいまこのときも時を刻んでいる。 「罪を憎んで人を憎まず」ということわざがある。 刑に服したことで罪は償ったのだから、という人もいるだろう。 どうか4人には彼女の死を無駄にせずに懸命に毎日を過ごしてほしい、と思う。 そうでなければ、無念の死を遂げた彼女があまりにも浮かばれない。

Posted by ブクログ

2017/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2011年(底本1990年)刊。◆どこにでもいる親、どこにでもいる子。しかしながら本書で裁かれるのは特異な犯罪。本書はその公判廷での傍聴を通じ、加害者の生い立ちや足跡を明らかにしつつ、その要因を見つめようとする試み。◆特異な犯罪は一般化・抽象化しにくい事案。抽象化を不可避とするルール化にあたっては、前提とする事例とはしにくい。◆一方、冤罪防止のために自白法則を認めたことを前提にしつつ、自白自体が真相をつまびらかにする大きな要素というのも否定できない(殊に被害者が死亡している事案。殺人に限らない)。 ◇ここで出てくるのが厳罰化、特に死刑の適用範囲の拡大を対応策とするのだろう。が、事はそう簡単ではない。厳罰化・死刑適用範囲の拡大は、物的証拠を埋めることのできる自白、被害者の証言を獲得できない中、真相の鍵となる自白が期待しにくくなり、犯罪事実の確定を遠のかせる。◇また、全ての類型を死刑にするわけにもいかないし、重刑化(懲役の長期化や罰金の高額化)は社会的な費用負担を増す。軽微な犯罪類型(これが圧倒的多数)を含めて考慮すれば、結局、予防と再犯防止のプログラムが科刑と刑の執行後に社会が用意しているかに係る。◇ ◇勿論、ある程度の厳罰化が有益な類型(飲酒運転の罰則強化)も有るが、厳罰化が事件の潜航化を招来する類型には、そこで思考停止せず、合理的根拠に基づく他の有益な方法の模索と重畳も求められるのだろう。◆その観点で本件から学ぶべきは…。①虐待予防と早期発見(子育て世帯の経済的支援も包含か)、②学校教育の意義(意外なのはスポーツ系クラブの重要性とその門戸拡大の必要性)、③単親家庭への援助(経済的支援が鍵か)、④安定職業獲得支援(ハローワークと高校教育現場・矯正施設との連係)、⑤反社会勢力との関係遮断。 ◇しかし、我ながら言うは易しでしかないなぁと、頭を抱えてしまう……。

Posted by ブクログ

2014/06/08

すごく加害者寄りに書かれてる印象。被害者の視点がまったくないからなんだろうけど(それはこの本の主題ではないからなんだろうけれど)。加害者たちが愛情に満たされない幼少期を送りその結果がこの事件につながる、親や学校や問題はそこにあったんじゃないか、実際に事件を起こした当事者たちは実は...

すごく加害者寄りに書かれてる印象。被害者の視点がまったくないからなんだろうけど(それはこの本の主題ではないからなんだろうけれど)。加害者たちが愛情に満たされない幼少期を送りその結果がこの事件につながる、親や学校や問題はそこにあったんじゃないか、実際に事件を起こした当事者たちは実はかわいそうな子たちなんだよ、いろいろと不幸な偶然が重なった結果がこの事件なんだよ、みたいな印象で、「え?」と思ってしまう。これじゃあ被害者やその遺族はどう気持ちの折り合いをつければいいんだろう。

Posted by ブクログ

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