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ほとんど記憶のない女 白水Uブックス174海外小説の誘惑

リディアデイヴィス【著】, 岸本佐知子【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白水社
発売年月日 2011/01/24
JAN 9784560071748

ほとんど記憶のない女

¥550

商品レビュー

4.1

24件のお客様レビュー

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2024/02/13

狐に摘まれたようなとはこの読後感にピッタリの感想だろう。物語があるわけではないが、作品ごとに読者である私が受け取り紡ぐ、あるいは想起される出来事が不思議と湧き起こる。ここまで読者に意図的に委ねられている小説は初めて出会ったと思う。 特に今の自分に印象深いのは、「肉と夫」の夫への...

狐に摘まれたようなとはこの読後感にピッタリの感想だろう。物語があるわけではないが、作品ごとに読者である私が受け取り紡ぐ、あるいは想起される出来事が不思議と湧き起こる。ここまで読者に意図的に委ねられている小説は初めて出会ったと思う。 特に今の自分に印象深いのは、「肉と夫」の夫への諦観と突き放し、「私たちの優しさ」の夫の矮小さ、甲斐性なさ、「グレン・グルード」の妻の焦燥感、輝かしい過去への憧憬といったところかな。自分の心情や状況にリンクしてしまう。 読む年代や置かれている状況によって一番刺さる作品は違ってくるに違いない、それほどまでに懐の広い作品群になっている。たった数ページで人間、社会の本質をつくを一文に出会ったらかと思ったら、幻想のように脳裏を掠めていく。去年他の短編小説も白水Uブックスで刊行されているとな。手に取るしかないとな。

Posted by ブクログ

2023/09/24

図書館でたまたま手にとってたまたま岸本佐知子さんの翻訳で気になってとりとめなくサラッと読んで、すぐ読めてしまったからきっとおもしろかったはずなんだけど、どんな話たちがあったか全く覚えてなくて、 意図せずしてほとんど記憶のない女になってしまった。 確か、男の人をずっと後ろから街中着...

図書館でたまたま手にとってたまたま岸本佐知子さんの翻訳で気になってとりとめなくサラッと読んで、すぐ読めてしまったからきっとおもしろかったはずなんだけど、どんな話たちがあったか全く覚えてなくて、 意図せずしてほとんど記憶のない女になってしまった。 確か、男の人をずっと後ろから街中着いていって観察する女の人の話があってシーフードレストランに行ったりして、ポール・オースターみたいだなとか思ったりしたような記憶ちょっとあるけど、 でもそれもあんまり定かじゃない。

Posted by ブクログ

2023/05/21

なんとかっこよく、へんてこで、小気味がよいのか。 世界の切り取り方、唐突な出だし、とてもいい。 一番好きなのは、フーコーとエンピツでした。

Posted by ブクログ

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