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クォンタム・ファミリーズ

東浩紀【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2009/12/20
JAN 9784104262038

クォンタム・ファミリーズ

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商品レビュー

3.6

93件のお客様レビュー

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2021/10/27

「ふたつの世界の葦船往人の人格を交換する」 SFを楽しみたいのに間にはさまれる露悪的なシーンの描写が今となっては刺激が強くてきついな。宮崎勤事件に始まる日本サブカルチャーの拗れとかゼロ年代批評で目にした「レ○プファンタジー」の概念、そして純文学の反復であるということなどが念頭に...

「ふたつの世界の葦船往人の人格を交換する」 SFを楽しみたいのに間にはさまれる露悪的なシーンの描写が今となっては刺激が強くてきついな。宮崎勤事件に始まる日本サブカルチャーの拗れとかゼロ年代批評で目にした「レ○プファンタジー」の概念、そして純文学の反復であるということなどが念頭に無いと読み進められなかったかも。面白いんだけどね。罪を抱えたままどこに着地するのか気になったし。結局着地する地なんてないのが量子的。それでも"家族"をつなぐのは、どこかにある・あったかも知れない幸福なお家に帰ろうという汐ちゃんの祈りでしょう。元々は往人の無意識の願いであったはず。夫婦関係の危機。ただそれだけの話が世界線まで超えてしまうという。 もしもの世界に逃げ込んだところで肉体を持つ限り世界の終わりには同化できない、別のハードボイルドワンダーランドが広がるのみ。ifの可能性をリアリティあるもの、それでいて考えても仕方のないものとして説得力をもって書かれていた。数式で表せない事象を文学的に証明された感じ。

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2021/07/01

偶々、性行為をし身篭った子が今の子供で、その行為が1日、いや、一瞬でもズレたならば、子供の性格や遺伝形質は完全に今と同一にはならないだろう。我々は偶然を生きている。作家東浩紀が、似たような事を発言する動画を見た事がある。この小説の源流に、その思想を垣間見る。 検索性同一性障害。...

偶々、性行為をし身篭った子が今の子供で、その行為が1日、いや、一瞬でもズレたならば、子供の性格や遺伝形質は完全に今と同一にはならないだろう。我々は偶然を生きている。作家東浩紀が、似たような事を発言する動画を見た事がある。この小説の源流に、その思想を垣間見る。 検索性同一性障害。時代を超えてリロードされる人格。SF仕立ての設定の中で、物語は進む。我々は言葉を検索し、検索結果を自らにインプットする。クォンタムとは、量子の意味。並行世界を生きる量子家族。並行世界を夢想する事は多く、その原理は読解できないが、読みながら巻き込まれる頭の混乱は、SFというよりももはや一種のアートだ。SFとして読むか、芸術として読むかは読み手次第だろうか。

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2014/05/11

東浩紀「クォンタム・ファミリーズ」というとんでもない小説を読了した。 2035年の未来にいるという、覚えのない自分の娘から、ある日メールが届く。並行世界というパラレルワールドだ。 ちなみに一、二節 「私たちの量子脳もまた、並行世界からのボーア=ペンローズ干渉かがなければ意識を...

東浩紀「クォンタム・ファミリーズ」というとんでもない小説を読了した。 2035年の未来にいるという、覚えのない自分の娘から、ある日メールが届く。並行世界というパラレルワールドだ。 ちなみに一、二節 「私たちの量子脳もまた、並行世界からのボーア=ペンローズ干渉かがなければ意識を生成できません」 「・・・量子脳計算機科学は、並行世界が『実在する』ことと、複雑さの閾値を超えた量子ネットワークが、特定の並行世界が実在する『かのような』情報を生み出すことのあいだを区別しません。」 なんのこっちゃ。 あまりにも難しくて、笑ってしまう。 あったかもしれない人生、いたかもしれない家族が交差する。小説家で大学教員でテロリストだったかもしれないぼくと、童話作家でカルトの教祖であったりする妻と、いたかもしれない娘と、やはりいなかったりいたりする息子が往ったり来たりする。それぞれ、死んでしまったような、生きているような、小さいころの娘と大きくなった娘が同時にいて、後者が前者を可愛がったり・・・ おいおい、どうなってるんだ。 もう一度最初から読み返してみると、ほとんど最初に読んだ記憶がない。こんなこと書いてあったっけ・・・となる。 そうか理解せずに読んでいたのだ。そもそも理解できない部分が多い。 ------------- ツイッターでの東浩紀自己紹介 東浩紀。1971年生。批評家/哲学者/小説家。東工大特任教授。経歴についてはwikipediaなど見てください。 ----------------- wikipediaより 東 浩紀(あずま ひろき、1971年5 月9日 - )は日本の批評家、哲学者、小説家、愛娘家。東京都三鷹市出身。博士(学術)。大学での専攻は現代思想、表象文化論、情報社会論。日本SF作家クラブ会員。日本推理作家協会会員。愛称はあずまん[16]。 妻は作家・詩人のほしおさなえで1児あり。義父は『探偵物語』の原案者で翻訳家の小鷹信光。 ---------------- ほお、小説の主人公にそっくりなプロフィールである。 とんでもない小説家だなあ。 浅田彰と仲いいんだ。そんな感じだなあ。 司馬遼太郎はなんて読みやすいんだろう。

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