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松本清張傑作選 黒い手帖からのサイン 佐藤優オリジナルセレクション

松本清張【著】, 佐藤優【編】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2009/06/29
JAN 9784103204350

松本清張傑作選 黒い手帖からのサイン

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商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

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2011/03/09
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※このレビューにはネタバレを含みます

詳説は久しぶりに読んだがおもしろい。 本書は佐藤優がセレクトした作品群であり、インテリジェンスあふれる作品。 「共犯者」は、共犯した者と「今後は一切会わないでおこう」との約束に対して、やがては相手を信用できなくなり、共犯者の動向を探り、仕舞いには殺そうとまで思ってしまう、人間の心理がおもしろい。共犯者が自分を脅してくるのではないか?という恐怖心が実によく表現されていた。最後の意外性にも驚いた。 「殺意」は課長が上司である部長を、狭心症薬に青酸カリをコーティングした薬品を使って毒殺した話。一見、職場の同僚からは部長に気に入られて、出世街道まっしぐらと思われた課長であったが、実際の課長は、部長に飼い殺しのような扱いを受け恨みに思っており、せめて部長がこれ以上出世しないように殺害したのだという。 「捜査圏外の条件」は、自分の妹と情を結んだ妻子持ちの職場の先輩が、情を交わしていた宿泊所で、心臓発作を起こし新だ妹を放置して、自分の招待がばれるのを防いだのを恨みに思い、先輩を殺害しようとする。捕まっては元も子もないので、会社を辞め7年間待ち、用心を重ねて、偶然を装って彼と出会い、殺害しようとした。偶然を装って出会って後、先輩のなじみの店でいっぱいのみ、その場で毒物を飲ませて殺害した。しかし、すぐ犯行がばれ、あえなく逮捕。先輩なじみの店であったため、そこの店主が二人の会話を聞いていたので。そしてすぐ犯人の素性がばれた。 「声」は電話交換手の女性が間違って殺人現場に電話をし、そこで犯人を電話越しに会話をしたことに端を発する。あるひ、女性が夫の同僚を電話で話したときに、殺人犯の声であることに気づく。女性は殺害されるが、その後のトリックもおもしろかった。石炭の粉を使用し、石炭のある場所で殺害されたと装ったが、実際はまったく別の場所で石炭の粉をすわせただけのこと。そのことに気づいた警察は、容疑者を逮捕した。 「腹中の敵」は、信長に仕える秀吉と、先輩格の丹羽長秀の関係を長秀の視点で描く。当初は、後輩である長秀は、後輩の秀吉の活躍を余裕で見ていたが、やがては自分よりの才能が上であると感じ、不安・焦りを感じていく。柴田勝家などは、秀吉と対抗心をむき出しにしていくが、長秀は何故か媚びへつらうような対応をとっていく。秀吉はそうした長秀を慕うが、やがては天下人となり、長秀は臣下の礼をとる。そうして、長秀は切腹して果てる。

Posted by ブクログ

2010/02/20

共犯者・・・人間の心理からの数式のような読み物 殺意 捜査圏外の条件・・・妹の死への復讐 声・・・交換手の声の聞き分けから 腹中の敵・・丹羽長秀の秀吉への恨み 群議・・・・石川数正に対する心理 山師・・・・猿楽役者から家康おかかえの山師大久保石見守十兵衛      長安に 点 張...

共犯者・・・人間の心理からの数式のような読み物 殺意 捜査圏外の条件・・・妹の死への復讐 声・・・交換手の声の聞き分けから 腹中の敵・・丹羽長秀の秀吉への恨み 群議・・・・石川数正に対する心理 山師・・・・猿楽役者から家康おかかえの山師大久保石見守十兵衛      長安に 点 張り込み・・・推理小説と云うより人情小説

Posted by ブクログ

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