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ダブリナーズ 新潮文庫

ジェイムズジョイス【著】, 柳瀬尚紀【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2009/02/28
JAN 9784102092033

ダブリナーズ

¥220

商品レビュー

3.7

33件のお客様レビュー

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2024/01/21

話の平易さ、平凡さとは裏腹に、何が面白いのかを言葉にするのが難しい。 本当は評価する段階に至っていないので、ジョイスやアイルランドの周辺知識を獲得すべきと思うが、なんとなく良さげだという所感を備忘として。

Posted by ブクログ

2024/01/02

長い長い読書会を教えていただく。 カーレーすのあとで ふたりの伊達男をよむ。 難しい。 2人の伊達男。2人の容貌からは洒落っ気は微塵も感じない。 光の二重性。 月。 金貨はふたりでわけたのか? 2人はクズ男、

Posted by ブクログ

2023/08/04

[2022ユリシーズ]のイベントでお世話になった小林広直さんが、1000日かけてジェイムズ・ジョイスの『ダブリナーズ』を読破するオンライン読書会を開催しているので、そのイベントに参加するために手に取った。 読んでいると、なんとなくピエール・ブルデューの『世界の悲惨』を思い出す。...

[2022ユリシーズ]のイベントでお世話になった小林広直さんが、1000日かけてジェイムズ・ジョイスの『ダブリナーズ』を読破するオンライン読書会を開催しているので、そのイベントに参加するために手に取った。 読んでいると、なんとなくピエール・ブルデューの『世界の悲惨』を思い出す。 《私は極端に不幸な人の例をわざわざ選んだりはしていません。むしろあまりにドラマチックな例は外しました。というのも、『世界の悲惨』の基本的なコンセプトは、社会は表立って表現されることのない苦しみであふれている、その声にならない苦しみに耳を傾けようというものだからです。》(ピエール・ブルデュー『世界の悲惨』)/ 佐藤泰志『海炭市叙景』で描かれる人々ほど典型的な悲惨ではないが、それでも厳然としてそこにあるそれぞれの悲惨。/ 「写し」: いきなり刺さった。 以前、高松雄一訳『ダブリンの市民』で読んだときには、まったく印象に残らなかったが。 ブル・シット・ジョブの登場である。 一日中コピー機にへばりついていた、昔日の日々がフラッシュ・バックする。 酒を飲んで家に帰った男が子供に当たり散らすところは、飲んでは暴れていた「ペコロスの母に会いに行く」の父親の姿を思い出す。 だが、それはまた、かつての僕自身の姿でもあった。/ 【ーーファリントン?これはどういうつもりだ?なんでいつも文句ばかり言わせる?聞かせてもらいたいね、バドリーとカーワンのあの契約書の写しをまだでかしてないわけを?四時までには用意しろと言ったはずだ。(略)男は下の事務室へ戻り、再び机に向った。書きかけの文言をしげしげ見つめる。(略)男は(略)写しの仕上げにかかった。しかし頭はすっきりしないし、心は酒場のきらめく明りと騒音へさまよって行く。(略)せっせと写しに励んだが、時計が五時を打ったとき、まだ十四枚も書き残りがあった。ちくしょう!とうてい間に合いやしない。(略) 男は名前を二度呼ばれてからやっと返事をした。(略)アレイン氏がひとしきり罵詈雑言を吐いてから、手紙が二通足りないと言った。男はそんなのは知りません、ちゃんと写しは作りましたと返答した。(略) ーーもう二通の手紙なんて知りませんねえ、と、男は間抜けみたいに言った。 (略) ーーこの無礼者!この悪党!お前なんかクビにしてやる!覚悟しとけ!(略)】 【横の入口から中へ入ると、キッチンには誰もいないし、キッチン暖炉の火も消えかけている。男は二階へどなった。 (略) 小さな男の子が階段を駆け下りてきた。(略) ーーおれの食うものは? ーー僕が今‥‥‥あっためるから、父ちゃん、と、小さな少年は言った。男は烈火のごとく立ち上がり、暖炉を指さした。 ーーその火でか!火を消しちまってるだろが!いいか、二度とこんなことをしたら承知しないぞ! 男は戸口へ一歩踏み出して、その陰に立てかけてあるステッキをひっつかんだ。ーー暖炉を消しちまったらどうなるか教えてやる!と言って、腕を存分に振りまわせるように袖をまくり上げた。 小さな少年はいやだ、父ちゃん!と叫び、泣きべそをかきながらテーブルのまわりを逃げる。しかし男は追いかけて、上着をつかまえた。(略) ーーさあ、また火を消してみろ!と、男は言い、ステッキで激しく少年を打つ。これをくらえ、ガキめ! 腿にステッキがくい込んで、少年は苦痛の悲鳴をあげた。両手を高く上げて握り合せ、声は恐怖にふるえる。 いや、父ちゃん!と、叫んだ。ぶたないで、父ちゃん!僕‥‥‥僕がアヴェ・マリアのお祈りしてあげるから‥‥‥アヴェ・マリアのお祈りしてあげるから、父ちゃん、ぶたないでったら‥‥‥アヴェ・マリアのお祈りしてあげるから‥‥‥。】/ この作品に出会えただけで、この短編集を読んだ甲斐があった。 僕は、この作品に「エピファニー(顕現)」を見たような気がする。 この短篇を、「#短編を10作品選んで史上最高の短編集を作れ」のリストに加えたい。 それにしても、高松訳の『ダブリンの市民』を読んだときに、なぜこの作品の素晴らしさに気がつかなかったのだろうか? ひょっとして、注を追いかけることに気を取られてしまっていたのだろうか。 この柳瀬訳の『ダブリナーズ』は、同じ訳者の『ユリシーズ』と同じで注がない。 木を見て森を見ない僕には、注があんまり無い方がストーリーや話の流れが頭に入って来やすいような気がする。 丸谷・永川・高松訳の『ユリシーズ』を、今度は注を無視して読んでみようかな。

Posted by ブクログ

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