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なんとなくな日々 新潮文庫

川上弘美【著】

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商品詳細

内容紹介 春の宵には、ひとり台所で冷蔵庫の小さな鳴き声に耳を澄まし、あたたかな冬の日には、暮れに買い置いた蜜柑の「ゆるみ」に気づく―― 読書、おしゃべり、たまの遠出。日々流れゆく出来事の断片に、思わぬふくよかさを探りあてる、やわらかいことばの連なりに読む歓びが広がります。ゆるやかにめぐる四季のなか、じんわり広がるおかしみと豊かに広がる思いを綴るエッセイ集。
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2009/03/01
JAN 9784101292380

なんとなくな日々

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商品レビュー

3.6

56件のお客様レビュー

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2024/04/11

春の憂鬱→新緑の夢 蝋燭の光→ゆすらうめ  この間の流れる感じがものすごく好み うすらうめ は多分この本の中でいちばんしっくりきたというか、すっと沁み込んだような気がする。なんだろう、今まで体験したり読んできたお話の中から拾い集めて自分にしてきたものが包まれてそっと置いてあった...

春の憂鬱→新緑の夢 蝋燭の光→ゆすらうめ  この間の流れる感じがものすごく好み うすらうめ は多分この本の中でいちばんしっくりきたというか、すっと沁み込んだような気がする。なんだろう、今まで体験したり読んできたお話の中から拾い集めて自分にしてきたものが包まれてそっと置いてあった、みたいな、気持ちになった

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2023/08/02

ブックオフ購入本 大好き、川上弘美さんのエッセイ。 冬の台所で蛍光灯は、そろそろ いきますね ときれてゆく。 春はなんでもありありで、15センチの河童にだって出逢えるのだ。 デートなのにサシ飲みも、また良き。 息子とラーメン、本屋もいいじゃないですか。 なかでも、 おそる...

ブックオフ購入本 大好き、川上弘美さんのエッセイ。 冬の台所で蛍光灯は、そろそろ いきますね ときれてゆく。 春はなんでもありありで、15センチの河童にだって出逢えるのだ。 デートなのにサシ飲みも、また良き。 息子とラーメン、本屋もいいじゃないですか。 なかでも、 おそるべき君らの乳房夏来る 西東三鬼 さいとうさんき のエッセイはぐぅっときた。 戦後、光の強いこの季節。 いつの世も、女の強さは、いや、人の強さは健在なのだ。私も骨太に過ごしてゆきたいな〜なんて、ぼんやり考えた。

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2023/02/18

私がいま、こうして読書が大好きなのは、川上弘美さんのエッセイがきっかけ。 ワタシが家にこもってるより外に出たり街を歩く方が好きなのも、思えば川上弘美さんが日頃出くわすような日常に転がる幸せを感じたかったからだ。 川上さん自身は、「自分の日常なんて語るほどでもない」と、仰ってい...

私がいま、こうして読書が大好きなのは、川上弘美さんのエッセイがきっかけ。 ワタシが家にこもってるより外に出たり街を歩く方が好きなのも、思えば川上弘美さんが日頃出くわすような日常に転がる幸せを感じたかったからだ。 川上さん自身は、「自分の日常なんて語るほどでもない」と、仰っている(謙遜かもしれない)が、川上さんのエッセイは、人生を楽しむのに有効なのは、派手な生活や大金より、どんな日常も彩るあたたかな心だ、と、概念に迫るレベルの気づきを与えてくれる。 今日も家から30分くらいの場所に来たけれど、おかげで緑と犬に癒され、美味しいパン屋さんに出会えた。 明日は美味しいコーヒーを飲みに喫茶店に行こうか。

Posted by ブクログ

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