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幸田文しつけ帖
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 2009/02/04 |
JAN | 9784582834239 |
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幸田文しつけ帖
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商品レビュー
4.1
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お嬢さんである青木玉さん著「小石川の家」もあわせて読むと、親子3代、一つ屋根の下で暮らしていた時のそれぞれの思いがよくわかる。 子が親を仰ぎ見て、大事に思い、敵わないなと思い、自分の至らなさに心を痛めながらも奮闘する。 親の方も、子に生きる力をつけさせたいと、自分のされてきた教育...
お嬢さんである青木玉さん著「小石川の家」もあわせて読むと、親子3代、一つ屋根の下で暮らしていた時のそれぞれの思いがよくわかる。 子が親を仰ぎ見て、大事に思い、敵わないなと思い、自分の至らなさに心を痛めながらも奮闘する。 親の方も、子に生きる力をつけさせたいと、自分のされてきた教育方法でやってみるが思うように上手くいかず、叱ったり呆れたり。 双方の気持ちがわかるためにハラハラし、もっとお互いの想いを話せばいいのにともどかしく思う場面もある。 それでも根底に流れるのは親子の愛情で、深いところで繋がっている関係を羨ましい。
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例えば、心の中の蝋燭の火が何と無く頼りなげでいまにも消えそうな時... まさにそんな時に手にして読んだ。 幸田文、実母に6歳で亡くなられて寂しい、切ない幼少期を過ごしたようである。 その切なさが、私にはこの本の全編にそれとなく滲み出ていて...そして父(幸田露伴)から掃除、障子...
例えば、心の中の蝋燭の火が何と無く頼りなげでいまにも消えそうな時... まさにそんな時に手にして読んだ。 幸田文、実母に6歳で亡くなられて寂しい、切ない幼少期を過ごしたようである。 その切なさが、私にはこの本の全編にそれとなく滲み出ていて...そして父(幸田露伴)から掃除、障子のはりかえ...などの家事全般...を仕込まれた時の様子、叱られた時の対処法...が描かれている。もちろん大人になってからの回想であるわけで、子供の時の想いと回想、そして親愛なる父への想いが年月を経て深くしみじみとした味わいになっているのが本文からしみじみ伝わる。 哀しくもあり、可笑しくもあり、 そして子としても...哀しくもあり、可笑しくもあり... 何だろう... 切なく... そして、父親への想い... そんなことが、じんわりとしみわたる本だった。
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私は露伴と文の親子関係が好きだ。本人たちはどう感じていたかわからないが、文が露伴を知らずのうちにひたすらに追っているように見える。それがとても心を打つ。ふとした出来事にたびたび父親の立ち居振る舞い、面影を見るのである。 そのさまが私にとってはとても好ましく、自分と重ねてみる。私に...
私は露伴と文の親子関係が好きだ。本人たちはどう感じていたかわからないが、文が露伴を知らずのうちにひたすらに追っているように見える。それがとても心を打つ。ふとした出来事にたびたび父親の立ち居振る舞い、面影を見るのである。 そのさまが私にとってはとても好ましく、自分と重ねてみる。私には二親揃っていたのだが、その心持ちは幾分父親に傾いており、その分、文の想いに通じるところがある。 読んでいて一番好きなのは、掃除を伝授されるものである。親子の様子が目に見えるようで、愛おしいのである。
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