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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2008/10/27 |
JAN | 9784101331720 |
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自壊する帝国
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自壊する帝国
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商品レビュー
4.2
53件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ウクライナ戦争でにわかにロシアやクレムリンの論理が騒がれており、積読棚から本書を引っ張り出しました。 とても面白い作品だと思いました。 著者の外務省入省から始まり、イギリスでの研修時代を経てロシアに赴任、ソ連崩壊前後を濃密なタッチで描いています。 イギリス研修時代に出会った裏の顔を持つ亡命チェコ人、ロシア赴任後に出会った知的だが個性の強烈な人々との交流。そしてロシアはペレストロイカを経て崩壊に向けて激動の時代に突入していきます。著者はその当事者として、その出来事を克明に記します。 内容的にはドキュメンタリーの部類に入るのでしょうが、その筆致は多分に物語調。そして登場人物たちはクセが強い一方で非常に魅力的に描写されており、読んでいて感情移入します。 著者の外務官としての職務もまるでスパイのようで刺激的。おそらく活動内容や事件・出来事の表現は盛られていることでしょう。しかしそれを割り引いても国際政治の壮大な物語を語られているようで、かなり面白く読むことができました。 またなによりもロシアやその他ソ連圏諸国の制度、風習、文化(特に食文化)に触れている点も特徴的だと思います。 著者はこれら懐かしい過去を愛おしく振り返っているように感じます。ソ連圏の人間や習慣だけでなく(何となく謎めいているが、観念的でシンボリックな)政治状況も含めて、ソ連圏での生活のほとんどが彼にとってはしっくりくるものだったのでしょう。 ある本で、ハルピンや奉天の特務機関長を歴任した土肥原賢二の行動を指して「外務・軍官僚はしばしば任地を偏愛する」と評しました。個人的にこれは著者にも当てはまるのだろうと思います。 ただそれだけに彼のロシアでの生活描写については非常に読みごたえがありました。
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あっという間に読んでしまった。それほど興味深く読んでいて面白かった。 特殊な立場に立つ人の心情が、ここまで精微に活字化されると読み応え抜群な作品になるとは思いませんでした。
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もともとしゃべり方とか雰囲気とかを見て、失礼な表現になるけれどサイコパスっぽく思っていた。ところが、この本を読んでみて佐藤優さんの印象がガラッと変わった。 人間味溢れて、とても好きな人間だった。 外交官の仕事ってほとんど知らなかったけれど、よくテレビで見るスパイみたいなものだと...
もともとしゃべり方とか雰囲気とかを見て、失礼な表現になるけれどサイコパスっぽく思っていた。ところが、この本を読んでみて佐藤優さんの印象がガラッと変わった。 人間味溢れて、とても好きな人間だった。 外交官の仕事ってほとんど知らなかったけれど、よくテレビで見るスパイみたいなものだと感じた。
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